ふたつの事例を挙げて頂きました。
①自分の失敗なのに、ただその場にいたというだけで、その失敗の責任の一端を押しつけるようなことを言う後輩にどういえば良いか。
②チーム内で2つ平行に完了させないといけない作業のとき、共有の設備を自分優先で頼んでも譲らない人に対して。
私だったらどうするか。少し補足します。
①毅然と無視する。敢えて話さない。
話し方教室なのに、「話さない」って変ですが、
こんな場合多くは失敗した人が羞恥から逃れたいためその事実から焦点をそらすための手段をとって、その発言を向けた相手に甘えています。
良くも悪くもリアクションすることがそれ助長することなので、“毅然”と無視して当事者1人をその場に取り残して羞恥心を味わってもらいます。
また、無言というのは相手の深層心理に空白(疑問)を作るのでその空白を埋める(答えを見つける)為に勝手に焦ります。
そこから当事者には反省や改善の気持ちが生まれてくるかもしれません。
ただし、「無視」は、人間関係の中で最低の行為です。
例は悪いですが、いじめの手段でも対象者へ与えるダメージが強烈なものです。
自分を攻撃してくる相手から自分を守るためだけ使ってください。
②相手チームの状況を観察したうえで当事者にいつその設備が空くか聞く。
その回答が予想外に遅い場合、自分ならできる早い手順を提案する。
上記2件の回答は私が当事者と同じレベルに立っている場合の対処です。
しかし、自分がもっと上のレベルを目指すなら対応は変わります。
ということで、②の事例でワークをしていただきました。
②の事例の瞬間に頭の中で戻って状況を俯瞰していただきました。
その後の回答は素晴らしかったですね。
リーダーとして大変前向きな正解だったと思います。
この時にお話しをしたのは、その状況の「本質」はなにかを見極めることが大切。
①の事例の本質は失敗の再発防止。
②の事例の本質は2つの作業を条件下でいかに達成するか。
この本質が見えれば取る行動はおのずと変わり、焦点が本質にあたりますので、個人の感情を余分に使う必要がなくなります。
では、本質を見極めるコツは。
色々ありますが、今は、前回からお話をしている「意識の5段階(ニューロロジカルレベル)」をガイドとして使う方法をお勧めしました。
ニューロロジカルレベルに当てはめれば、今回の問題はどのレベルで起こったことなのか。
このガイドを使用するのに大事なのは、自分が問題の当事者と同じ高さで考えるのか、もっと上の立場で考えるかでも結果が変わると言う事です。
①の事例で言えば「行動」「能力」レベルの問題ですが、自分の立場を問題の当事者と同じ高さにするなら
「行動」レベルで「そんな言い方やめてよ」というかもしれません。
しかし、もっと上を目指すなら、リーダーとしてなら、「行動」の上の「能力」レベルで問題の当事者をフォローして全体良しにつなげる行動をとることができます。
ご自分でも、「気づけばオーナーやシェフなどの上の立場の人たちが自分を大事に扱っていることに気付いた。
今まで同僚や後輩と仲の良かった時代に戻りたいと思っていたが、最近は上の立場の人たちとの距離をもっと近づけたい。」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。
前回から大変高い向上心を垣間見せていただいています。
まさに今がレベルアップのタイミングですね。
ぜひ、普段からこの目の前に起こっていることをニューロロジカルレベルで分析するクセを付けてください。
感性の優れた体感覚優位と分析する能力はパティシエの技術向上にも、普段の人間関係にも活用できる能力です。
はじめは大変なことも習慣になればまったく苦になりません。
最後にマザーテレサの名言
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。