潮州 お茶を尋ねる旅
1日目の夜はお茶館へ。

5日間の潮州の旅で毎日通うことになる、私の好きなものや欲しいもの、憧れが詰まったお茶館でした。
潮州工夫茶の必需品であり「4つの宝」と称される炭火の風炉、お湯を沸かす陶器のポット、潮州手拉壶、それと茶杯がお茶席で活かされている・・・!蓋碗で単叢を淹れてくださいましたが、余った茶湯を脇に置いた手拉壶にかけていました。

一番感動したのは炭火の風炉。
今まで広州や東莞で見てきたお茶館は電気ポットや電熱プレートの上でお湯を沸かすのが主流、というかそれしか見たことが無かったのです。

正直言うと、伝統的な潮州工夫茶では炭が使われていたけれど今は現代化されてみんな電気なんだろうな、と思っていたので驚きました。炭火の香りと醸し出される雰囲気、お湯のまろやかさとお茶の美味しさに感動し・・・新居のお茶室では絶対炭火の風炉でお茶を淹れよう!と心に決めました。
お買い物開始。
新居では炭火の風炉を使いたいものの、まだ出来ていないので・・・今のお茶席で使えるアルコールランプ対応の風炉を。

写真奥に写っているのが炭を使った風炉、煤けて黒くなるのがまた風情が有って良い。

炭火用には朱泥の茶色い風炉にすることにして、煤ける心配の無いアルコールランプ用にはモダンな白にしました。

お湯を沸かす陶器のポットは特徴が違う2つを選びました。よく見ていると、お湯を沸かす用とお茶を淹れる用の2つあった方がお湯の温度も保てて便利そうだったので真似っこ。
杯托(コースター)は骨董のもの。
実家の母が景徳鎮の骨董の茶器をたくさん持っていて、ここに来てようやく、母が骨董の中国茶器に惹かれた理由が分かりました。
だって素敵なんだもの・・・。

母がコレクションしているような小さな茶杯もたくさん有りましたが、私の心を射止kめたのはこの小ぶりな杯托たちでした。

柄が揃っているものが5つしか無く、6個欲しい私は形が同じで可愛い薔薇の柄を追加しました。また、一つは欠けていた為大きく値引きしてもらってお買い上げ。憧れていた金継ぎに出そうと思います。

金継ぎ、ずっとやりたかったのに茶器が欠けない、割れない・・・。金継ぎのた為に傷付けるのはバチが当たりそうだし、気長に待つしかないかしらんと思っていたところにちょうど!運命の出会いでした。
華奢な取っ手の手拉壶と、潮州工夫茶用の茶杯。この茶杯も潮州産で、薄い磁気のもの。2つの茶杯を合わせるとピンポン球のようになるものが良いとされています。

そして茶杯と同じ作りの蓋碗、こちらも潮州産。この蓋碗で淹れる単叢が一番美味しいの!と店主さんが同じ蓋碗を使って淹れてくださったお茶は確かに美味しい〜!
素敵な茶器に出会うと早く家に帰ってお茶席を作りたくなります、が潮州の旅もまだ1日目!

こちらで購入した茶器以外にも沢山沢山素敵なものに出会う旅になり、新居のお茶室が完成しても買い足す必要のある茶器が思い浮かばないくらい・・・私の茶器コレクションが潤うことになるのでした。

閉店時間の23時までお茶を飲み、ホテルに帰ったら熟睡。

単叢はカフェインが強めと言われているのですが、眠りが浅くなる事もなく。

スッキリと2日目に繋がり一安心でした。

via 中国茶藝館カメリア
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