2013.1.24
明け方降っていた雨も上がり、午前中は早いうちから暖かい日差しが出てきた。
お昼を早めにとって、今日は東京都美術館で開催されている『エル・グレコ展』へ。
実はあまり宗教画って好きではなくて、たとえば教会などでその絵があるべき場所で見るのは結構いいものなんだけど、それ一枚でポンって出されても、「なんだかなぁ」って気もちになってしまう。
それと、あの宗教画独特の、人物の動きとか、(首の傾げ方とか、手足の造作とか)顔つきとか、色合いとか、多くは「怖い」という気持ちが先立ってしまう。
でも、今はなんとなくこういうものも受け入れられる気がした。
もしかして妊娠という、ある意味生命の神秘を肌で感じているからかもしれないが、神聖なもの、そう感じさせるものが今の気持ちとマッチするのかもしれない。
エル・グレコの絵も、あの独特の色使いがちょっと怖いなと感じる。
鮮やかなのになんだか暗い。
目つきもちょっと怖い。天使さえも。
肖像画のなかでは、白テンの毛皮をまとう貴婦人の美しい顔立ちが印象的だった。
内縁の妻とも言われているらしいが。
「無原罪のお宿り」は何枚かあるのだが、長さが3メートルを超える一番最後に展示されていた絵はすごい迫力だった。
平日だったため、込み具合は程よかったが、土日だったら結構混みそうだ。