私は、アロマセラピストです。マッサージ屋でもリラクゼーション屋でもありません。

アロマテラピーは、なんとなくいい香りを使ったマッサージではありません。

こういう形態しかしていない人が多すぎて、アロマセラピストと名乗ると、アロマオイルでマッサージをする人だと思われがちですが、本来、アロマセラピストの真骨頂は、主訴に対して適切な精油を提案、使用法を伝授。あるいは、クライアントが続けられるように工夫してホームケアの導入をする。もしくは、適切な医療機関を提案する。

クライアント自身が気がついているかどうかに関わらず、心身の不調に対してどのように調整していくか、クライアントに『気づき』をもたらす。

そういう仕事だと思っています。

 

というか、イギリスではそういうものです。

もちろんイギリスでも「なんちゃってアロマセラピスト」はいます。

だから、医療訴訟が起こるので。(笑)

 

以前、多分・・・2019年ごろ?

ロバートティスランド氏(アロマテラピーを知ってる!という人が彼の名を聞いたことがないはずがありません。と言う著名人です。)が、今は亡きフレグランスジャーナル社主催の出版記念セミナーで来日した際に、インターネットに転がってる精油の使い方を鵜呑みにして事故が起こりすぎている件について話されていましたが、『精油の安全性』と同時に、私が近頃気になるのは、アロマセラピスト歴20年!と言っても、一度も情報をアップデートしていない人が実在していた事。

 

私は、毎年、なんだかんだとCPD(継続的学習ポイント)分くらいは、アップデートをしているので、正直、それでも、毎年、何らかの新しい情報や、昔はそうだったけれども、今は、より安全性と有用性を考慮して、こう言う教え方をした方がいい。など、様々なアップデート情報に出会います。

 

私は、ブログをきちんと読んでくださっている方はご承知でしょうが、持病に化学物質過敏症があり、嗅覚と大脳辺縁系(海馬、扁桃体)からの視床下部への経路に非常に関心がありましたが、2004年度のノーベル医学生理学賞を受賞した「嗅覚のメカニズム」と、その後飛躍的に研究が進んでいる嗅覚分野についてのアップデートは、なかなか難しく、どこから学習したら良いのか?と、思っていました。

 

今回、高次嗅中枢(嗅覚高次中枢)への経路まで踏み込めたので、またひとつ持病の化学物質過敏症の解明に近づけるようになるかも知れません。

脳にどのような刺激を送り、誤作動を訂正させるか?興味は尽きません。

自分の体すら自分の思うように動かなくなるのは、本当に辛いので、不随意伝達経路をコントロールできるとなると、これ以上有用なものはないと思います。

 

しかし、科学とは、常に善悪の表裏一体。

今は平和的に(?)利用されているこのインターネットだって、もとはといえば、軍事通信網。

ラジウム温泉は、体の不調を治してくれるし、レントゲンはどこが病気か発見してくれた。

一方で、ウランは原爆にもなった。

科学者は研究に莫大な費用がかかる。結果が出なければ、お金にはならないし、結果を出すにも自分も食べていかなければならない。

この矛盾ゆえに、科学者は、人類にとって後世の人達から悪評となる開発にも突き進む。

 

嗅覚のメカニズムの解明により、ニオイキャンセリング技術(嗅覚受容体を阻害する)と言うことが行われているが、ニオイにはざまざまな情報が存在している。

なんなら、訓練された犬はがん患者を嗅ぎ分けられる。血糖値の変動も嗅ぎ分けられる。心臓発作が起こる前に知らせることができる犬もいる。

犬は人間よりも嗅覚が優れており、弁別できる物質が多いこともありますが、実は人間でもできることもあります(笑)

リフレクソロジストとして、がん患者と向き合っていた方から「足裏のニオイ」で、病状の違いがあると思う。と聞いたことがあり、大変興味深く思っています。

私は、おへそのニオイも腸内の状況と関係あるかも!?と、クライアント様の様子を見ていますが、まだ決定的なナニカには至っていません。

 

こう言う大切な体の状態を知らせてくれるニオイを感じられなくなったり、強い人工香料で上書きしてしまったりすると、病気も増えて当たり前かな?と、思います。

 

補完療法としてアロマテラピーを介在させることには、多くの気づきがあると思います。

それがアロマテラピーを利用する理由かも知れません。

 

アロマテラピーが脳へ働きかけることができると言うのは大きなポイントだと思います。そこに触覚刺激が加わることは、相乗効果になるからこそ、アロマテラピートリートメントと言う方法論があるのです。

マッサージありき。ではないのですが、アロマセラピストは自称なので(苦笑)

私も自分の体を預けられるアロマセラピストを探したい。

 

そんなこんな考えて、アロマテラピーベーシックの講座を書き換えることにしました。

AEAJのアロマ検定レベルで話をするのが嫌になりました。

安全でガチガチに固めるのは悪いことではありませんが、それは本当のアロマテラピーではない。

世界的な先生方の苦労を水泡に帰すような指導をしたくない。

 

・・・で、入門者から本当に理解してもらうには、どう言う順番で、どこから話したらスモールステップで理解できるようになるだろうか?

めっちゃ構想中。

 

自分がここまで理解していて、全くわからない人の視点で考えるのは、ちょっと難しいので、質問箱でも作ってみるかな?_φ( ̄ー ̄ )