村上春樹さんのエッセイ「遠い太鼓」を読みました。
37歳から40歳の時の、ヨーロッパでの暮らしについて書かれています。
その期間、村上さんはヨーロッパでノルウェイの森とダンスダンスダンスを書き上げました。
今の自分は旅に出る頃の村上さんの年齢、でも40歳までに何ができるだろう?
ただの駐在家族だけど、私も海外での暮らしを経験した。アメリカでの生活は刺激的で、新しい価値観を知って、日本を外から見ることができて、これからの生き方を考えるきっかけとなったのは間違いない。
ただ、駐在中も、帰国後も、村上春樹にとってのノルウェイの森やダンスダンスダンスに値するような、作品?成果物?は何も作り出せていない。
アメリカでは40歳はOver-the-hill 人生の折り返し地点と言って、特別な誕生日だそうです。
4月に息子が入園してからは、1人の時間が突然できて、限りなく自分に甘い生活をする日々。
このままじゃだめだ、どんどん時間を無駄にして、ただ太る一方だ…と思うのだけど、何一つやる気が起きない。
私も40歳になるまでに、また海外に旅に出たいと思っても、それは全く現実的ではないので、何か1つでも目標を持って取り組んで、ちょっと納得して40歳を迎えたい…。
そんな気持ちになる本でした。