「ジュンス、見て」
「砂山か?」
「可愛い。子供が作ったのかな」
山の壁面が白い貝殻で装飾してあり、
小さなトンネルも通っている、こんもりとした砂山。
俺は カメラを構えた。
よかった、カメラを持って来てて。
海をバックに砂山を撮る。
光が風景を捉えるギリギリの時間だった。
可愛いプレゼントをもらったような気分で嬉しくなる。
俺はシャッターを押した。
『 なにやってんのー? 』
小さな男の子が二人走って来た。
「これ君たちが作ったの?」
『 うん 』
「すごく上手にできてたから、写真に撮りたくてね」
『へ~、じょうず?』
「うん、すごくカッコいいよ」
『そうか、やっぱりおれの トンネルがよかったんだ 』
『ちがうよ、ぼくの カイつけたのが カッコいいんだよ 』
5、6歳くらいだろうか、小さくても男だな。
どちらが秀でてるか競争のように言い合ってる。
『カイ なんか、おんな みたいだよ 』
『トンネルだって、いっぱい しっぱいして ぼくも いっしょにつくったんじゃん 』
子供は可愛いな。
自分にもこんな頃があったのかな。
「ほら、どっちも カッコいいよ。
二人で一緒に作ったから こんなに カッコいいのが出来たんじゃないの?」
『 ほらみて。てが つなげるんだ』
「お~、すごいな」
向かい合って手を砂山のトンネルに入れ、手を繋いでいる。
得意げな顔をして、笑顔を見せる。
無邪気で、ホントに可愛い。
子供と一緒にしゃがんで 砂山を見ていた。
「オイ、お前たちの 母親じゃないのか?呼んでるぞ」
ずっと黙って見ていたジュンスが声をかけた。
子供たちの視線に先には、母親らしき人が二人立って手招きしてた。
『 あ、やばい。おこられる!』
『 ねぇ、オジサン あし どけてよ 』
「は?」
子供に言われたジュンスは 目を丸くする。
『 だから、オジサンが ふんでるんだよ』
ジュンスの足の下から、黄色のプラスチックが覗いていた。
それは 黄色いスコップ。
「ふはっww オジサン、固まってないで 足をどけてやれよww」
たぶん、初めてなんだろうな、オジサンさんて 呼ばれたのが。
ジュンスの驚いた顔や、戸惑いながら 足元のスコップを子供に渡してる姿に吹き出した。
『 じゃぁね~ 』
忘れもののスコップを手に子供は母親たちのもとに去って行った。
「はぁ、、、、」
「ふはっww あははww」
「ユチョナ、楽しそうだな・・」
「はぁ~、涙でた」
「くくっww あんな子供から見たら、オレも オジサンだ」
今日は ジュンスが いろんな顔を見せてくれる。
それが嬉しい。
あまりにも穏やかで、いろんな 煩わしいことを忘れてしまう。
俺は 今を生きている。
愛するジュンスと共に。
俺が微笑むと、それ以上の笑顔で返してくれる俺の恋人。
生きてるって すごいな。
「ジュンス、、今日は お前に抱かれたい」
「仰せの通りに・・」
差し出した手の甲にチュッとキスが降って来た。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
子供と ユチョン。

若かりし頃の 浜辺のユスと 足跡。

ヨロブン あんにょん ^^
お盆終わっちゃいましたね。
私、まだ お盆疲れが残っております。
でもま、空港ジュンス見て 元気がでました ♡
余力が残ってれば、記事に残したいな。
で、お話・・・ラストに向かって走ってますが、
明日 UP分が 書けてません Σ(゚д゚;)
もしかしたら、お休みするかもです。
後、何話くらいだろ、、、読者のみなさまが期待しているようなラストではないかもしれないです。
でも、この話を書こうと思った時のラストのまま突っ切ろうと思います^^