シアキュラ .45 | チョンサXIA ブログ

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JYJ大好きだよ。
いつかのその日まで。
ゆせりく どハマり中。




「クシュっ、、、はぁ~ 寒い寒い」
「風邪ひくぞ、風呂に入れ。ゆっくり温まって来い」


部屋は暖房がよく効いていた。
ユチョンが一枚ずつ服を脱いで、身軽になっていく。

薄着のオレと対照的に、コートの下にどれだけ重ね着していたのかと、
笑がこぼれる。


「どっちが雪だるまか わからないなww」
「寒いんだからいいんだよっ」


コートを脱いでソファに座ると、ユチョンがオレの足をまたいで膝の上に座って来た。


「俺を温めろ」


そう言って、首に抱きついて来た。
一瞬、ユチョンがビクッと身をすくめる。
オレは、ユチョンの体をやんわりと引き離した。


「ユチョナ、風呂で温まって来い」
「、、、わかった」


小さく瞳を揺らしたユチョンは、そのままバスルームに向かった。

自分の白い手を広げてみる。
もともと体温が低い この体は、気温が低い場所だと余計に冷たく感じる。
この寒い土地で、外気にさらされたばかりの体は、どれほど冷えていただろう。

寒い土地だからこそ、お前を温めてやりたいのに、
手さえ、繋ぐのをためらわれる。
オレには それができないんだ。


「はぁ、、、、、」


広げた手をギュッと握りしめて、天井を仰いだ。



。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



温かい湯に体を沈める。
寒さで強張った体のチカラが抜け、大きく長い息をゆっくりと吐いた。


頭を体ごと冷やしたかったんだ。
何年も温かい土地を転々とジュンスと旅してきて・・・・


ジェジュンに会った。
 
今も あの光景が目に焼き付いている。
真っ赤なバラを見ると思い出す。
花のように美しい ジェジュンを、
禍々しいくらいに 赤い血を。


前世に嫉妬する自分に、
ジュンスに血を吸われている人間に嫉妬する自分に嫌気がさした。

ジュンスも 血を吸っている。
この目で見たわけではないけれど、
ジェジュンの言葉に、その行為に衝撃を感じた。

俺以外の人間の体に触れるジュンス・・・
それが死を意味するものでも、イヤだと感じた。


はぁ、、、、、



俺の心の中は、嫉妬という醜い感情がグルグルと渦を巻いていた。
だから、

だから 寒い土地で 冷静な自分を取り戻したかったのに・・
ジェジュンに出会う前の自分に戻りたかったのに・・


冷たかった。


ジュンスの体は、、、生きていないように、冷たかった。


ジュンスは、ドラキュラなんだ。
まざまざと思い知らされただけだった。


俺は、ジュンスに何を望んでいるんだろう。
愛されていると感じるのに、
ジュンスを愛しているのに。


人間と ドラキュラの恋・・・か。

俺がもし・・・ドラキュラになれたら、こんなこと考えずにすむのかな・・・。


肩まで湯船につかり、大きく息を吐いた。




。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。




美しい シアキュラ様。

 



マフラーぐるぐる ユチョン。
 



てか、暗くてミヤネww