「・・・す、、、じゅ、、、、、、す、、」
「ん・・・だれ・・・・」
僕を呼ぶ声がして目が覚めた。
ゆっくりと開いた目の先で、ユチョンが笑っていた。
「ユチョン!あぁ、、よかった、、、ユチョン!」
ユチョンをギュウギュウに抱きしめると、
僕の背中にユチョンの腕が回された。
優しく、ギュッと抱き返してくれる。
「ね!今、僕の名前呼んだ?ジュンスって言った?」
ユチョンは、僕を見つめてゆっくりと口元を動かした。
「・・・す・・・じゅ・・・・す・・・」
アヒル口になった ユチョンがたどたどしく僕の名前を呼んだ。
そして、ニッコリと笑った。
「すごい!そう!僕の名前は ジュンスだよ。
すごい!ユチョン しゃべれる!」
「・・じゅ・・・・すぅ・・・ ^^ 」
昼間の悲しみが嘘のように、今 僕の心の中は幸せでいっぱいになった。
ユチョンは 生きてる!
動けるし、しゃべれる!
僕は ユチョンの体を起こして、ベットの上に座った。
「ユチョン、どうして昼間は動かなかったの?夜しか動けないの?」
僕の問いに、首を傾げて、小さく頷いた。
「ユチョンにもわからないの?」
ユチョンは コクンと小さく頷いた。
僕の時はどうだったっけ・・・
僕は・・・そうだ。
僕は しゃべれるようになったのが先だった。
なおちゃんと話ができるのが嬉しくて、言葉に詰まりながらも、たくさんたくさんしゃべった。
言葉がでなくて、もどかしくて、段々と手や足が動くようになったんだ。
「ユチョン、ゆっくりでいいよ。キミもすぐに話がいっぱいできるようになるよ ^^
楽しみだなぁ~。
僕、キミの声がずっとずーっと聞きたかったんだ」
ユチョンの手を握ると、ギュっと握り返してくれる。
笑うと、ユチョンも笑顔を返してくれる。
名前を呼ぶと、「じゅ・・・す、じゅ・・・・す・・」 と 名前を呼んでくれる。
一方通行じゃない。
反応が返ってくるのが、こんなにも嬉しい。
「ユチョン、僕たち ずっと仲良しでいようね」
ユチョンが笑顔で頷いてくれた。
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「じゅ・・・すぅ・・・♡ 」
