朝、目覚めて僕はガバッと起きあがった。
「ユチョン!ユチョン おはよう!」
あれ?
「ユチョン?朝だよ!起きて!僕だよ、ジュンスだよ!」
ユチョンの体をゆさゆさと揺らしてみる。
けど何の反応もない。
ユチョンは 人形のようにただそこに寝転がってるだけ。
「ユチョン・・・・・・」
僕は夢を見てたのかな・・
昨日の夜のユチョンはもういないの?
「ねぇ、、、ユチョン・・・笑って・・よ・・・
昨日みたいに、、、動いてよ!」
僕は ユチョンにしがみついて泣いた。
やっと、やっと・・・ユチョンに会えたと思ったのに。
朝が来たら、もっと動けるようになって、声が聞けると思ったのに。
元に戻っちゃうなんてヒドイよ・・・
「ユチョン・・・ユチョン・・・・・僕の、、、名前呼んでよ・・」
その日、僕は何もする気が起きなくて、一日ベットの上で過ごした。
動かないユチョンは天井を見上げたまま。
その隣で、僕は 昨日のユチョンを何度も何度も思い出していた。
笑った顔が可愛かった。
僕の名前を言う口が可愛かった。
僕の服を引っ張ったり、抱きしめたり・・・・
嬉しかったのに・・・・
夜が来て暗い部屋の中で、
僕は 隣のユチョンを見ていた。
ユチョンの手を握って、 『 動け、動け 』 と念じていた。
ちょっとは動けたんだから、きっとまた動けるはずだよ。
動いて疲れたから、休んでるだけだよ。
そうだよ。
だって、僕何回も服を脱がされてるもん!
昼間の悲しみは忘れて、僕は いいことだけを考えるようにした。
「ユチョン、夜だよ。これから おやすみのチュウをあげるよ。
だから、キミも起きて 僕におかえしのチュウをしてよ。」
いつもなら ユチョンの目を隠すけど、
今日は ユチョンの顔を見ながら 唇を重ねた。
何の反応もない。
僕はユチョンの首に両腕をまわして抱きついた。
「ねぇ、ユチョン。昨日、僕が服を脱ぐのを嫌がったから怒ってんの?
怒ったから、人形のフリしてんの?
ユチョン・・・もう嫌がったりしないから、動いてよ。
ユチョン・・・僕、、、寂しいよ、、、」
僕は ユチョンに抱きついたまま眠りに入った。
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「僕・・・寂しいよ・・」
