シアキュラ .35 | チョンサXIA ブログ

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JYJ大好きだよ。
いつかのその日まで。
ゆせりく どハマり中。




「誕生日 おめでとう、ユチョナ」
「、、ありがとう・・」

「何?嬉しくないのか?」
「・・・祝ってもらうのは、嬉しいけど・・」

「けど?」
「俺だけ、歳とってく。」

「ふっww 何言ってんだか。オレはお前の何倍も 歳とってる」
「ちがう。そういうのじゃなくてぇ・・・」


ジュンスは 俺の言わんとすることが さっぱりわかってないみたいだ。
ジュンスに誕生日を祝ってもらうのは 今年で 3回目。

小さなケンカをしながらも、俺たちは仲良く いろんな場所を旅している。

ジュンスは物知りで、いろいろ教えてくれた。
無駄に長く生きているだけだ・・と笑いながら。


俺の恋人は ドラキュラ。

でも、俺は 『ドラキュラ』 に関しては 全くの無知だ。
ジュンスは自分の事に関しては話そうとはしないし、俺も聞かなかった。

ジュンスのドラキュラらしい姿は、旅をするきっかけになった あの時しか知らない。

警官から逃げる時に見た
高いベランダから飛び降りた時のチカラと、 金色に光る目、鋭いキバ。


その時の 一度しか目にしてないから ジュンスが ドラキュラだということを忘れそうになる。
でも、こうやって 誕生日を祝ってもらって、
自分が一つずつ年を重ねると・・思うんだ。


ジュンスは 若い姿のままなのに、自分はどんどん年老いていくと。

今はまだ自分も若いからいいけど・・・


「ジュンスは、俺がおじさんになったらどうするの?」
「どうするって・・・どうもしない。お前はお前だ。」

「だって、ジュンスは ずっと若いままなんだろ?
 俺だけ、歳食って ・・・何か イヤだな」
「ははww ユチョナ 可愛いとこあるなww」

「・・・俺は 真剣だけど・・・・・」


だって・・そうだろ?
一緒に年をとっていけるならいいけど・・・俺だけ おじさんになっていくとか・・・

誕生日に拗ねるなんて、女々しいと思いながらも、
流れる時間が違うのを感じれば、思うこともあるんだ。

それに、怖い。
魅力がなくなってきても、変わらず俺を愛してくれるのか?
頼るべき人が ジュンスしかいないのかと思うと、不安にもなる。


「ユチョナ・・・」


ジュンスが優しく俺を抱きしめる。
髪の毛に、頬に ジュンスの唇を感じる。
温かい 気持ちのこもった優しい キス。

ジュンスに愛されていると、心が感じる瞬間。


「ユチョナ、オレはお前を愛している。お前がどんなに歳をとってもだ」
「・・俺がおじさんになっても 抱くの?」

「ふふっww あぁ、オレは ユチョナしか抱けない。お前だけだ」
「ふぅ~ん、、、じゃ、ずっと?」

「ずっと。」
「肌に張りがなくなって、お腹がたるんで、髪も薄くなっても?」

「あぁ。オレは ユチョナだけのために生きてる」
「・・・じゃ、俺が死んだら?」


ジュンスが目を丸くして、俺の顔を見る。
そして、表情を和らげた。


「その時も一緒だ。オレは灰になるよ」


ジュンスの優しい表情。
そして、少し寂しげな瞳。

何だか泣きそうになった。
そんな顔を見られたくなくて、ジュンスに抱きついた。

この先も、ずっとジュンスの隣にいたい。


「ジュンス、、、俺も、、ドラキュラになれたらいいのに・・」


思わず口から出た言葉に、ジュンスが大きく体を震わせた。


「・・・・・ユチョナ、、、、それはできない。」


ジュンスの 絞り出すような声が聞こえた。



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「俺に 血を吸われたい人、手~あげて・・」

 



はーい!о(ж>▽<)y ☆