うさぎの ミッキー.13 | チョンサXIA ブログ

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JYJ大好きだよ。
いつかのその日まで。
ゆせりく どハマり中。



動物の発情期は 年に2回なはずなのに、
ミッキーには それが当てはまらなかった。

僕たちは 時折、体を合わせた。
慣れというものは怖い。
僕の体は 回数を重ねるごとに ミッキーに馴染んでいった。


そんなある日、どうしても 断れない誘いができ、帰宅時間が遅くなりそうだった。
ミッキーのご飯をどうしようか迷って、
隣の部屋の ジェジュンに預かってもらうことにした。


以前、帰りが遅くなった時に、ご飯を食べなくなったことがあった。

ウサギのミッキーは真っ暗な部屋で、僕の服に顔を埋めて小さくなっていた。
明かりをつけ、僕が名前を呼ぶと ダーっと走って来て抱っこをせがんだ。

「ミッキー 遅くなって ごめんな。寂しかった?」

僕の腕の中で ミッキーは 頭を摺り寄せて甘えてきた。
可愛いくて、そして 可哀想で 優しく背中を撫でてやった。
ふと頭に浮かぶ。
『ウサギは寂しいと死んでしまう』
そんな訳ないと思いながらも、ちょっと怖くなった。
ミッキーがいない生活なんて考えられなくなっていた。


あの時みたいな寂しい思いをさせるのが嫌で、 隣に住む友人のジェジュンを頼った。


「ミッキー、今日は僕 遅くなるから 隣のジェジュンの家で留守番してて。
 それから 絶対に、絶~っ対に人の姿になっちゃダメだからな。
 わかった?いい子で おとなしくしてるんだぞ」

そうミッキーに言い聞かせて ジェジュンの家のインターホンを押した。


「はいは~い、お~!これが ジュンスが愛してやまない ウサギちゃんか!
 あ~ フワフワで可愛いなぁ」
「ミッキーって言うんだ。迷惑かけるけど、お願い。」


ゲージと ミッキーのご飯とを持ち込み、
「ミッキー、なるべく早く帰るから いい子にして待ってて」 と言い残して外出した。


外出先でも 変にミッキーのことが気になる。
ご飯は食べたかな。
ジェジュンを困らせてないかな。
人の姿になってたらどうしよう。
それでもって、ジェジュンとどうにかなってたら どうしよう。

何かあれば すぐに連絡をして欲しいとジェジュンに言ってきた。
連絡がないのは大丈夫ってことだよな。
心配で何度も携帯をチェックしてしまう。

やっと解散になり、僕は大急ぎで家に帰る。
頭の中は ミッキーでいっぱいだった。


「はぁ、はぁ、ただいま!」

僕は駅から 猛ダッシュで走って帰り、ジェジュンの家のインターホンを押した。


「おっ帰りぃ~、ははっww ジュンスどしたの?すんごい汗だけど。」
「はぁ、はぁ・・・・走って・・帰って・・きたから・・・」

「あっはww 」
「ジェジュン、ミッキーは?」

「ま、入れよ」


ジェジュンの家に上がると、何ともリラックスした格好で眠っていた。

ミッキー・・・
ほんの数時間離れていただけだったのに、
自分のテリトリーにいないだけで、居ても立っても居られなかった。
よく眠っていたから、そのまま手を触れず、ジッと見つめる。
可愛い。
どこもかしこも可愛い フワフワな僕のミッキー。


「コイツ可愛いな。ウサギってみんなこうなのか?」
「いや、僕もミッキーしか知らないから、他のウサギはわからない。」

「コイツさ、最初 緊張してんのか、ブルブル震えてたんだぜ。
 だけど、俺が害がないとわかると 部屋を探検してさ・・・
 あっはww コイツ・・・あっはっはww
 鏡にぶつかったんだぜww あ~ 超 笑った」

「それで?それだけだった?」
「あ~・・・それで 後は・・・ 遊んだくらいかな」

「そっか。ジェジュン ありがとう。このお礼はまた今度するから」
「別にいいよ。これくらい。また いつでも預かるから。俺も楽しかったし ^^」


そして、ジェジュンが撮った写真を見せてもらった。
小さな籠に ちょこんと収まってるミッキー。
猫のぬいぐるみと 一緒に写ってるミッキー。
頭に花を乗せたミッキー。
両手で顔を洗う仕草のミッキー。
寝てるミッキー。

僕では 撮らないような写真がたくさんあった。
その中に 光の加減か少しピンクの濃い毛の写真が混ざっていたが、
僕は特に気にも留めず 可愛いミッキーに胸を熱くさせていた。
どのミッキーも可愛いかった。


再び眠ってるミッキーに視線を移し、そっと抱きかかえて家に帰った。
遊び疲れたのか、気疲れしたのか、ミッキーは目を覚まさなかった。
僕は一緒にベットに入り、小さな頭にキスを落とすと 深い眠りに落ちて行った。



。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


鏡に バーン!


「あ・・・何・・・コレ・・・・」

 



「ブクブク ブクブク・・・・・・」

 




「だって、パパの家に あんなにデッカイ鏡ないもん~」