僕の中に出したミッキーは、
「はぁぁ・・・」 と艶っぽい息を吐き、僕の隣にドサッと横になった。
僕は、体が痛くて ついていた膝をゆっくっりと伸ばし、うつぶせのまま動けなかった。
「パパ・・・気持ちよかった。」
「・・・・・」
「パパ?」
「パパ 言うな!」
僕の了承もなく、
しかも 僕の方が 飼い主なのに ヤラレて・・・
僕は何だか、やりきれない思いに苛まれた。
「ごめん、ジュンス?怒ってるの?」
「・・・・・。」
「ごめん・・・オレ、ジュンスと同じ姿になれて嬉しくて・・・
オレ、本当にジュンスが好きなんだ。
だから・・・怒ってるなら、ごめん。」
僕が何の返事もしないからか、ミッキーはベットを降りて部屋の向こうへ歩いて行った。
僕は・・・怒ってる。
痛かったし、怖かったし、僕がヤラレるのは やっぱり違うって思うから。
ん・・・でも、ツッコまれるまでは・・・気持ちよかったんだけど ////
しばらく考えて、ミッキーが裸だったことを思い出した。
あんな格好でウロウロされては困ると、ベットの下に散らばってる服を着てミッキーを探した。
でも 部屋のどこにも ミッキーはいない。
まさか裸のまま家を出るはずもない・・よな?
と、キョロキョロ探していると部屋の隅に小さくなってる ウサギのミッキーを見つけた。
人の姿のミッキーじゃなくて、
ウサギの 僕のミッキー。
「ミッキー・・・」
呼んでも振り返らない。
ミッキーは拗ねると 自分からは近寄って来ない。
「ミッキー もう怒ってないから おいで」
優しい口調で名前を呼ぶと、長い耳がピクっと動き 丸いシッポが可愛く揺れた。
それでも顔は向けてはこない。
「ほら、おいで」
優しくミッキーを抱き上げると、『 キュぅっ 』 と鳴いて、ピタっとくっついて来た。
小さくてフワフワで温かい僕の可愛いミッキー。
優しく背中を撫でてやって その小さな頭にキスをしてやった。
すると また 『キュぅっ 』 っと鳴いて、目を細めて笑うような顔をした。
可愛い・・・
さっきまでの怒りが急速に凪いで行く。
さっきの男が この可愛いミッキーの人間版だなんて やっぱり疑ってしまう。
ズルいよな。
あんなヒドイことされても、こんな姿を見せられたら 何でも許してしまう。
「ミッキー、ご飯にしようか」
その日から 僕とミッキーの新しい関係が始まった。
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「パパに チュウされちゃった ♪ おほ~ww」
