ユチョン王子・・・
僕は 楽譜を開いたまま、 数日前のユチョン王子の様子を思い出していた。
忙しかった、、と言っていた。
本当だろうか・・・
疑ってはいないけど、不安になる。
もう、僕の事を好きじゃなくなった?
やっぱり・・・女の子の方がいい?
他に何か悩みがあるのなら話して欲しいのに。
『何もないよ 』 って、笑顔で言われたけど・・・。
でもね、君の瞳は正直だよ。
だから、僕も・・・不安になる。
透明な水に、一滴の黒い絵具が浸食してくるみたいに 怖くなるんだ。
たった一滴なのに、もう元には戻れない。
いつか、僕たちの形が変わってしまいそうで・・・怖い。
「今度いつ会える?」 と聞いた僕に、
「また連絡するよ」 と言ったユチョン王子。
離れたくなくて、ユチョン王子にしがみついた。
「もっと、もっと強く ギュッと・・・」
男 二人のチカラで ギュウギュウに抱きしめあう。
このまま・・・このままユチョン王子の体に溶けあってしまいたい。
体も心も一つにして・・・
そしたら、この不安な気持ちからも解放されるのに。
そんなことを思いながらも、男同士のチカラに苦しくなって、
二人で噴き出した。
「ユチョン王子、痛いよぉ」
「ふはっww ジュンス王子が 『もっと』 って言うから。」
「加減を知れ。」
「ふははww ジュンス王子もチカラすごいけどww」
二人で見つめあって、笑って、手を繋いで、キスをして・・・
ずっと このまま。
今のままの二人でいたい。
ユチョン王子・・・君もそう思ってくれてる?
はぁ・・・・
僕は 今日何度目かの ため息を吐いた。
今度、いつ会えるのかな。

携帯画面の 待ち受け写真を眺めながら、また一つ 漏れた ため息にうんざりしながら、
再び楽譜に目を走らせた。
歌っていたら部屋の電話が鳴った。
「ジュンス王子様、お客様がいらっしゃってますが、いかがなされますか?」
「あ?誰?」
「パク王国のジェジュン様と 伺っております」
「パク王国の?すぐ行く。客室に通して。」
ドキドキ、ドキドキ 心臓の音がうるさい。
ユチョン王子に何かあった?
無意識に胸元のシャツを握りしめていて、大きく皺がついたのも気づかず、
客室を目指して僕は走った。
「こんにちは、ジュンス王子様。突然お邪魔してすみません。」
「あ、お久しぶりです。ジェジュンさん・・・」
ユチョン王子の親戚にあたる ジェジュンさんとは、
僕が初めて ミッキーランドを訪れた時に、挨拶をかわして 以来だった。
線が細くてキレイな顔立ちをしてる。
パッと見、近寄りがたいのに、話してみると人懐こい笑顔を見せる。
いつか ゆっくり話をしたいと思っていた人だった。
「あのっ、ユチョン王子に何かあったんですか?」
僕は ジェジュンさんが話し始めるのも待てず、顔を覗き込むように聞いた。
ジェジュンさんは、少し驚いたような顔をして、でもすぐに笑顔を見せた。
優しく 包み込むような視線だ。
「ジュンス王子様、二人だけで 話したいのですが・・・」
「わかりました。僕の部屋でもいいですか?」
「はい、そうしていただければ。」
僕の心臓は早鐘を打ったままだ。
何があったのか、ジェジュンさんは何を僕に伝えに来たのか。
早く話を聞きたいのに、聞くのが怖い。
自分の部屋が遠くに感じた。
手が汗ばんでる。
「それでっ、あのっ・・・」
「ジュンス王子様、私は、ユチョンと幼少の頃から 兄弟のように育ちました。
ユチョンは私にとって弟のような大事な存在です。」
「はい・・・」
バクバク・・・心臓の音がうるさい。
「・・・・・ジュンス王子様は、ユチョンが好きですか?」
「・・え?」
「私は、お二人の関係を、知ってます。」
「え?・・・それって・・・あの・・・・・・・」
ドクン・・・心臓が大きく脈を打った。
膝に置いた手にギュッとチカラが入る。
僕の表情とは裏腹に、ジェジュンさんの物腰は柔らかい。
「ジュンス王子様・・・ユチョンは、あなたに出会い変わりました。
以前は、どこか冷めていて 投げやりで、何かに一生懸命になるようなことはありませんでした。
仕事にも、女性関係も。
けれど、ユチョンは・・・ あいつは、別人みたいに よく笑うようになった。
ステージも、仕事も意欲的に頑張って・・・
あんなに満たされた顔で笑う あいつを見たのは初めてで、嬉しかった。
ジュンス王子様、あなたが ユチョンを変えたんです。」
「そんな ことは・・・」
「王も、王妃も、そんなユチョンの姿に喜んでました。
よい友人ができたと、あなたに感謝してました・・・・」

言葉を切って、視線を落としたジェジュンさん。
優しい眼差しで僕を見ていたジェジュンさんの顔が曇る。
そんな顔もキレイで、僕は なんだか 申し訳ない気持ちになる。
赤い唇が開き、言葉を発しようとして閉じらる。
・・・聞きたくない。
耳を、覆ってしまいたい。
「ジュンス王子様・・・王は、
王は、ユチョンに結婚を勧めました。」
あぁ・・・・これ、、だったのか。
ユチョン王子の顔が頭をよぎる。
ギリギリ・・・心臓が・・痛くなる。
あ、、うまく・・・呼吸が・・・でき、ない。
僕は ギュウっと目を閉じ、拳を握った。
透明な水に、ポトン・・と 一滴の黒い絵具が・・・落ちたのを感じた。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
ヨロブン、あんにょん ^^
またまた 遅い更新でごめんなさい。
てか、話がうまく書けなくて 文章や展開がおかしなことに・・・(-""-;)
広い オデコで許してやって。

あ、間違えた。
広い心で許してちょうだいww
あ!そだ!
私、お盆から日曜まで帰省します。
双子たちの お世話があるから・・・更新は難しいかな (・Θ・;)
もしかしたら、続きをUPできるかな?
・・・未定(笑)