待ち合わせの場所は オレの国近くにある公園。
当然だが、オレの方が早く着いた。
車から出て、夜の公園を歩く。
その公園は 中心に大きな池があり、その周りはグルっと遊歩道になっている。
真ん中に対岸にかかる橋がかかっていて、月の光に照らされて キラキラと水面が輝いていた。
「ジュンス王子・・・」
ずっと心の中でつぶやいていた その名前を口に出してみる。
それだけで、胸の中 いっぱいにジュンス王子への想いが広がる。
『 もうすぐ ジュンス王子に会えるんだ! 』
そう思うと嬉しくてたまらない。
そう思うけれど・・・・
臆病なオレは 自分から何もできないでいた。
だって、ジュンス王子に嫌われたくないから。
同性なのにと、気持ち悪がられて 友達というポジションが崩れるのが怖いんだ。
好きになれば なるほど オレは臆病になっていく。
『はぁ~ 初めは 可愛いなって思ってただけだったのに、
いつのまにか こんなに本気で好きになってた。』
オレは ジュンス王子との出会いや 想いに心を巡らせていた。
ジュンス王子がすぐそばに立っているのにも気づかず。
「ユチョン王子、待った?」
「っ!!!!」
ビックリしたオレは もの凄い顔をしていたんだろうと思う。
ジュンス王子は オレを見て爆笑した(泣)
うきゃんきゃん と体を揺らし笑うジュンス王子。
笑われているのに、ジュンス王子に会えたことが嬉しくて 胸があつくなる。
「はぁ~(涙) ユチョン王子、久しぶりだね。
ホント、もう… ユチョン王子といると楽しいよ。うはん うはんww」
「ジュンス王子が突然現れるから、ビックリした(泣)
まだ 心臓バクバクしてる(泣)」
オレがちょっと拗ねた口調で言うと、
優しくニッコリと笑顔を見せた。

「驚かせるつもりはなかったんだけど(笑) ゴメンね ^^」
「いや、大丈夫だよ。
てか、ジュンス王子 笑いすぎだから。ふふww」
しばらく見つめあって・・・
話がしたかったのに 言葉が出てこない。
それは ジュンス王子も同じようだった。
「少し 歩こうか。」
「うん。」
シンと静まりかえった中、
月の光が オレたちの寄り添う影を足元に作り出していた。
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あ・・・お笑いユチョン王子が少ないww