ジュンスに抱き寄せられて おでこにキスをされた。
ジュンスは少し体温が高い。
エアコンが効いているけど 布団に入り密着すると 少し暑い。
けれど、今は その温もりが安心する。
ジュンスの匂いに包まれて
ジュンスの心臓の音に耳を傾ける。
トクン トクン・・・規則正しい音がする。
そのリズムに乗せて 優しいジュンスの歌声が聞えてきた。
『Lullby』 だ。
オレは ジュンスの歌が大好きだ。
優しく切なく すっと耳から体中に広がって 硬く冷たくなったオレの心を溶かしていく。
さっきまでの 悲しみや不安がどんどん小さく消えていく。
ジュンス・・・
「ジュンス この曲さ、おやすみって言いながら、眠らせてないじゃん。」
「そ?うはんww
今 僕がユチョナに歌ってる意味わかる?」
「・・・うん?わかんない。」
ジュンスは腕枕をしたまま 片側だけ身を起こして、
上から オレの顔を覗き込んだ。
「ユチョナ・・・愛してる。」
そう言うと ジュンスの顔が近づいて 唇が重なった。
ジュンスの 柔らかくて ぽてっとした唇が優しく チュっと吸いながら、
オレを 夢の世界へ誘う。
「今日は 僕が ユチョナを眠らせてあげるよ。」
