天に召されて。。。
いつにも増してお話が暗いです。
読んで下さる方ご容赦を・・・
先日、父が他界しました。
そう入退院や転院を繰り返し、いよいよもってどっぷりの介護を覚悟していた矢先に・・・・
病気が末期とわかっていても、意識はわりとハッキリしていたのでこれはもしかしたら大丈夫なんじゃないかななんて・・・・
亡くなったのは79歳のお誕生日の翌々日でした。
お誕生日を祝ったのは、いつものアタシと母だけ・・・・
何も食べられなかったし、息も絶え絶えだったし、痰も出せないからしゃべれず、紙とペンを渡しても文字にならないほど震えていてわからなかった・・・
もしかしたら・・・と思ったのかなアタシ・・・・
いつもより丁寧に顔とか耳の後ろとか頭とか拭いてあげて、カサカサの肌にクリームまで塗ってあげたの。
今思えばその日はよほど苦しかったんだと思う・・・
父は病気になって初めて背中をさすって欲しいように小さい身体を横にして丸めた・・・
迷わず母親とアタシは骨と紙のように薄い皮膚だけの背中をさすり、泣くのを堪えた・・・
そのあとアタシ父の耳元で
「これはお誕生日プレゼントだからね!
もうこんなに優しくなんて出来ないんだから!!」
と言ったらニッコリ笑ってコツンとアタシの額をつついたのが最後かな・・・
心残りは亡くなる前日に母は風邪で、アタシは前から約束していた娘の成人式の着物を選びに行ってて病院に行けてないこと・・・
その後は葬式を経験されている方はご存知かと思いますが、何から何まで決めなくちゃならないことだらけで悲しみに浸っている暇などないって訳で・・・
今、やっとこの記事書きながら一人で思い出してわんわん泣いてます。
これで良かったんだろうか・・・・
って思うことがたくさん・・・・
親不孝だらけでまだまだ恩返しもしてなかった気がするの・・・・
これで良かったんだろうか・・・・
遺影の写真は大好きだったお酒が入ってチョッピリ赤らんだ顔を選んでしまったけど
病気になってからは飲むことが出来なかったからね・・・
いくつになっても頼りない娘だケド、それ以上に頼りない母を一人置いて行ったから心配してるでしょうね。
でも大丈夫だよ!
苦しそうな顔を見に病院に行ってたときのことを考えたら、ちっとも辛くない。
眠るように横たわっていた父の顔は穏やかでぜんぜん苦しそうじゃなかったもん・・・
長い間ありがとうございました。
あ・・・
もう一つの心残りの伸びてしまった髭は、朝日の差し込む自宅で納棺士が綺麗に剃ってくれましたよ。
お誕生日に顔がしわくちゃで電気カミソリが使えなかったからアタシ剃ってあげられなかったけど・・・・