ここ数日の済州島は雨がパラパラと降っています。
天気予報の感じではもっと降るのかと思っていましたが、思ったよりわりとパラパラな感じです。
済州島は春先に雨がよく降ることで知られています。
これは俗に「コサリチャンマ(고사리 장마)」と呼ばれます。
「コサリ」というのは日本で言う「ワラビ」のことです。
ワラビ―ではなくワラビ(蕨)です。
↓コレです(Wikipediaの写真です)
済州島は実は韓国でも随一のワラビの産地として有名です。
日本でも田舎に行くと食べるところがあると思いますが、正直ぼくは日本では「わらび餅」以外の形で食べたことはありませんでした。
済州島では干したワラビを茹でて、ごま油などに和えて食べることが多いようです。
いわゆる「ナムル(나물/韓国風和え物)」として食べるんですね。
で、「コサリチャンマ」の話に戻ります。
「チャンマ」はいわゆる「梅雨」のことです。
通常、日本の梅雨と似たような時期に韓国もチャンマを迎えます。
ただ、チャンマという言葉は「梅雨」というだけでなく「雨の多い時期」を指すこともあるようです。
このコサリチャンマもその中の一つ。
この雨が通り過ぎると、ワラビがすくすく育つことから名前がついたようです。
この時期、済州島の山間部では中高年者(主におばさんとおばあさん)が山に入り、ワラビを採りまくります。
彼ら(彼女たち)はワラビがどこにあるかを熟知しています。
強者になると、大量に採集したワラビを家で干してからネット販売もしているようです(笑)。
ということで、ワラビも済州島の食文化の一つだと言えるでしょう。
日本の僕の故郷でもワラビを見かけることがありますが、誰も採らないので生え放題になっていますし(笑)。
ちなみに、ワラビとよくにた植物にゼンマイ(薇)がありますよね。
あれも済州島でたまに見かけます。
ゼンマイは韓国語では「コビ(고비)」というようです。
ただ、こちらはワラビほどメジャーではないようで、あまり採る人はいません。
キョンアさんもワラビ採集が趣味なので、このコサリチャンマが終われば僕らもワラビを採りに行くかもしれません。
※ 次は金曜日に更新します
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