蘆花島(ノファド)シリーズ2回目です。
今日は蘆花島の行政区分について。
まず、蘆花島は全羅南道(チョルラナムド)という道に属しています。
「道」というのは日本でいう都道府県に当たります。
ちなみに、済州島はそれ一つで「済州特別自治道」という独立した「道」ですね。
それはさておき。
蘆花島はさらに細かく見ると、全羅南道の莞島郡(ワンドグン)という「郡」の一部です。
「郡」は日本の郡とほぼ同じ概念だと思います。
↓莞島郡の地図

上の地図を見ると一目瞭然。
莞島郡は複数の島で構成されています。
水色の線で囲った部分の左端の島が莞島です。
莞島を含め、この島々は橋で朝鮮半島とつながっています。
赤線で囲った3つの島。
このうち一番上の島が蘆花島です。
↓拡大した地図
蘆花島の左下にある島は甫吉島(ポギルド)、右下の島は所安島(ソアンド)です。
蘆花島と甫吉島は橋でつながっています。
所安島に行く橋はありませんが、橋をかける計画はあるようです(緑の線で表示しておきました)。
現在はフェリーに乗らなければ行けないので、僕もまだ行ったことがありません。
なので、蘆花島・甫吉島・所安島は1つの地域と見ていいでしょう。
3島の人口分布は以下の通り(2010年現在)。
蘆花島……4555人
甫吉島……2834人
所安島……2662人
面積の割に蘆花島の人工が多いですね。
甫吉島は山地が多く平野部が少ないので、居住区域が限られるのかもしれません。
3島を合わせた人口は10051人です。
この人口統計は2010年のものなので、今は過疎化の影響で多少減っているかもしれません。
ただ、この地域は近年「アワビ養殖」という一大産業が根づき、若年人口がむしろ増えているという話も聞いたことがあります。
次回はその「アワビ」について書いてみようかと思います。