義姉の伝手で中古車(スパーク)を購入した次の日、僕たちは華城市トンタンから全羅南道は木浦(モッポ)へと遠距離ドライブの旅に出ました。
最初はキョンアさんの故郷・蘆花島(ノファド)まで行こうかとも考えたのですが、久々の韓国での運転ということで大事をとって中間地点の木浦で一泊することにしたのです。
木浦にはキョンアさんの叔母さん(通称:モッポイモ;木浦の叔母さん)夫婦が住んでいます。
トンタンから木浦までは上の写真のとおり、300km以上の距離があります。
韓国の北西部から南西部ヘ一直線に下っていくイメージですね。
木浦の叔母さん宅で一泊した翌日、今度は朝鮮半島の最南端・海南郡タンクッマウルまで行き、そこから船で蘆花島ヘ行きました。
木浦からタンクッマウルは約100kmの距離。
木浦、全然中間地点じゃなかったですねw
ということで、2日かけて約400kmを走破しました。
そのなかで感じた韓国で運転するうえでの注意点を以下に記しておきます。
① 左右反対
② 右折のルールが違う
③ 左折のルールも違う
④ 平均速度が高い
⑤ 車間距離が狭い
⑥ 路上駐車が多い
①については説明の必要はないかもしれませんが、韓国は運転席が日本と反対の左側。
自動車道も日本とは逆の右側通行です。
僕の場合、慣れるまで左右の位置感覚がつかみづらく、やや右寄りに走る傾向がありました。
また、ウインカーのレバーとワイパーのレバーも逆なので、時々混乱することがありました。
まあ、これは数回運転すれば慣れるでしょう。
②について説明します。
左右逆なので、韓国での右折は日本での左折に相当します。
日本は信号機のある交差点では、青信号の時に左折しますよね。
それに対し、韓国では赤信号であっても右折できます(他の車や歩行者に注意する前提で)。
なので、いちばん右側の車線をとって赤信号に引っかかった場合、右折しないで止まっているとクラクションを鳴らされる場合があります。
自分も右折する場合は問題になりませんが、直進したい場合にクラクションを鳴らされるとパニックになりがちです。
でも、韓国の友人によると、最近はそういうクラクションはマナー違反と見なされているので、無視すればよいとのこと。
慌てて前に出たり車線を変えるのは危ないのでやらないほうがいいそうです。
③について。
しつこいようですが、韓国の左折は日本の右折です。
日本では青信号の時に対向車に注意しながら右折します(矢印信号もありますね)。
韓国では基本的に矢印信号が表示されない限り左折はできません。
青信号の時に左折してはいけないんですね。
ただ、「非保護左回転(ピボホチァフェジョン/비보호 좌회전;保護なし左折)」という概念があります。
その非保護左回転に指定されている交差点の信号機では日本と同じく青信号の時に左折します。
だいたい信号機の上に「비보호」と書いてあるので、注意が必要です。
④と⑤は韓国のドライバーの平均的な運転習慣に関することです。
まず、大部分の人が日本の感覚で考えるとかなり飛ばします。
そして、車間距離もあまりとらず、割り込みや強引な追い抜きも多いです。
まあ危険なことは確かですが、いちいち敏感に反応せず、十分な車間距離をとって自分のペースを守っていれば、それほど大きな問題はないと思います。
⑥は少し小さい道路に入ると特にひどいです。
一つの車線が完全に駐車場状態になっていることも多々あります。
そういう道路ではもちろん注意が必要なのですが、駐車場がとにかく少ないので、こちらとしてもどうしても路上駐車せざるを得ない状況がよく発生します。
そういう時は縦列駐車をしなければならいこともしばしば。
僕はバックの感覚がないので、縦列駐車はとても苦手なのですが、幸い今回購入した車は後方のカメラがついており、バックする時に後ろの状況を映像で見ることができます。
バックが苦手な人は後方カメラつきの車がおすすめです。
ということで、いろいろ日本と違う韓国の運転事情ですが、大丈夫。
何回か運転すれば慣れてきます。
でも、慣れた頃が危ないともいうので、油断せずに安全運転を心がけたいと思います。
(おわります)
※ 次は月曜日に更新します。
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