読者が選ぶ2016年映画ベスト10 “私の邦画部門”
毎年恒例の地元新聞社新潟日報社が募集する
読者が選ぶ2016年映画ベスト10
2016年公開映画(2017年にまたがって公開も可)から
邦画、洋画それぞれ1位から3位までを選び
各1回づつ応募できます~
ベスト10といっても
個人的にはベスト3を選ぶ訳なので
とても難しいです
ちなみに、2016年私が観た映画は41作品
(複数回観ても1作品と数えます)
邦画19作品、洋画22作品でした~
では~私が選んだのは
邦画部門
1位 「聖の青春」
幼少から腎臓病と闘いながら、生きる証のように将棋と生活してきた
村山聖さんの純粋さを真っ直ぐに演じ体現した松山ケンイチさんはいうまでもなく
全てを受け止め見守る師匠役のリリー・フランキーさんの演技からは、村山さんが
その短い生涯のなかで周囲から愛されてきたことを物語っていました。
道半ばで新たな病に倒れ、夢を叶えられなかった村山さんなのに、見終わったあとは
なぜか清々しい気持ちになるのです。
進む道に悩んだり、自分を見失っているかもしれない多くの若い方たちに観てほしい。
人はコンピューターに勝つといった村山さん。
この映画を将棋界の方たちもエールにして頑張ってほしいです。
2位「植物図鑑 運命の恋、拾いました。」
原作を読んだときから、もし映画化されたら誰が樹を演じるか友人たちとの話題にもなり
とても楽しみでした。有川浩さんの原作の映画化は、図書館戦争を始め、どれも期待を
裏切らないというよりも期待以上の映画ばかりですが、今回樹役に岩田剛典さんが
キャスティングされたとき、その笑顔から“まさに樹が現れた!”“この世の中に樹がいたんだ!”
と思いました。
出会いの“拾ってください(お手のシーン)”も岩田さんだからこそ、わざとらしくなく原作の雰囲気を
出せたのだと思いました。作りすぎない演技にも好感が持てました。
映画の中で使われた“道草手帳”は稲垣栄洋さんの“雑草手帳”に違いないと購入して
いつも持ち歩いたり、色々なことを楽しめた映画でもありました
3位「続・深夜食堂」
豚汁の匂いが漂ってきます。
カウンター越しの付き合いの客同士が、さりげなく心配しあるときは
支え合ったりしながら、外は寒くても、お腹も満たされ、心も満たされ
温かい気持ちになっていく。深夜食堂の仲間に入りたいと思ってしまいます。
細部まで作り込んだセットは郷愁を誘い、飯島奈美さんの料理は、これまでの
映画もそうでしたが、誰かに食べさせたいという心がいっぱいの料理だと
思います。
無口な店主に、小林薫さんの少しシャイな雰囲気がぴったりです。