スポットライト
派手なアクションも、CGもなく
巨悪に、ペンで立ち向かう
ボストングローブ紙の“スポットライト”チームの
地道な調査・取材の様子を描いた映画です
アカデミー賞での作品賞&脚本賞が頷ける
濃密な社会派作品です
今回このチームが追うのは
カトリック教会神父の児童への性的虐待と
教会による組織がらみの隠ぺい工作
ボストンの街は、カトリック教徒が多いのだそうですが
映画で映し出される教会は
子供たちが遊んでいる公園の背後に
覆いかぶさるようにそびえ立ち
事件を追うことの難しさと
人々への教会の影響力の大きさがうかがえます
事件を暴き公表していく中で
実は新聞社には、以前に情報がもたらされていたことも
判明することになります
書くことによって、教会から抗議lが来たら
誰が責任をとるのかと問われた記者は
では書かないことの責任は誰がとるのかと答えます
ジャーナリストの矜持を感じるシーンでした
新しく赴任した編集長は、教会に対するしがらみもなく
記者たちの真実の追及を陰で後押ししますが
編集長役のリーブ・シュレイバーの深みを持った声が
誠実な人柄を印象づけたと思いました
そして、この記事によって
世界中のカトリック教会の児童虐待が明らかになったのでした
鑑賞日;2016年4月15日