名作に描かれたクリスマス
ここ10年ほどは12月の読み聞かせは
1年生以外の学年へはクリスマス関連の絵本を読み
1年生には授業時間1限を使って『クリスマス会』を
開催しています~
ブラックパネルシアター、パネルシアター
絵本、手話で歌う赤鼻のトナカイなどを
組み合わせて行っていますが
今年は最初の頃に戻って
クリスマスについての子供たちの疑問に答えながら
絵本を紹介するコーナーを設けました~
発刊当時購入しながら、パラパラと読んだだけだった
『名作に描かれたクリスマス』を改めて読みました~
クリスマスを歴史として持たない私たちにとって
絵本の選書の手がかりを教えてくれる
バイブルのような本です
ツリーやその飾りに込められた意味
ヨーロッパからアメリカ大陸へと
伝わっていったクリスマスは各地で違うこと
古くは悪い子供に鞭を討つために
サンタクロースの傍らにいた鞭打ちおじさんと
秋田のなまはげが似ていることなども
紹介されています~
著者である若林ひとみさんのドイツ留学の経験や
その後の丁寧な調査から
名作に登場しているクリスマスシーンが紹介され
クリスマスの歴史が紐解かれていきます
読みながら知らなかったことが
自分の引き出しに詰め込まれ
豊かになっていく感じです
既に絶版になっていて
古書でしか手に入りませんが
図書館にはあるようです~
最後に、来年こそ平和な年になるようにと願いながら
1943年のクリスマスが最後となった
『アンネの日記』を紹介します。
そして、ルイス・キャロルの
『クリスマスのあいさつ』のなかの
“地上に平和 ひとには愛を”という言葉を引用し
“この地球上では今も紛争が絶えず、
飢えや病気に苦しんでいる人々がいること”
だからこそクリスマスで大切なのは
隣人愛や平和という“クリスマスの精神”だということを
心にとどめて欲しいという若林さんの願いは
私たちに強く訴えかけています