陽だまりハウスでマラソンを | XIAHSTAR

陽だまりハウスでマラソンを



ベルリンオリンピックのマラソンで

金メダルを獲った主人公が

妻の病気の進行で

一緒に老人ホームに入居することになります


公園のような広い敷地に立つ

300人が暮らすホームは

高級ホテルのようなマイルームを持ち

入居している老人たちは

恵まれているようにみえます


しかし一旦部屋の外にでれば

病院のようなスペースもあり


歌を唄ったり工作したり

楽しさを押し付けられるように

毎日同じように繰り返される

レクレーション



そんな毎日に耐え切れず

主人公は再び走ることを決意し

ベルリンマラソンに挑戦します


いつしかホームの仲間たちも

彼を応援するようになり

与えられたのではない楽しみを味わうようになります








邦題どおりの明るい映画ではありません


ドイツで高齢者が置かれている状況は

日本の今とも重なり

観終わったあとには

ふつふつとした思いが湧いてきます






ただ一つ言えるのは

高齢者だからといって

できるできないの線引きはしない

偏見は捨てること




生きがいはお仕着せではなく

自分で見つけ出すもの







鑑賞日;2015年6月25日