“想い雲”(みをつくし料理帖第三巻)
ジャイアンツ応援にドーム観戦に上京した4日
新幹線ではこれを読んでいきました~
みをつくし料理帖第三巻
“想い雲”
“みをつくし料理帖”シリーズを読むと
食による“滋養”という言葉を
改めて考えさせられますが
もう一つ澪を取り巻く人々
御寮さんの芳だったり
小松原や源斎、又次たちが
澪にかける言葉の数々も
心に残ります
“想い雲”で心に残った言葉は
りうさんが澪に話した
“どんな時にも乱れない包丁捌きと
味付けで美しい料理を提供し続ける。
天賦の才能はなくとも
そうした努力を続ける人こそが
真の料理人だと、あたしゃ思います。”
という言葉と
澪に野江との間柄を
杜甫が詠んだ一節にある
“春樹暮雲”という言葉を
思い出すと話した源斎が
澪に語ったその言葉の意味。
“遠く離れて生きる友ふたり。
片や春に芽吹く樹を眺めて
相手を想い
片や日暮れの雲を見て
相手を想う。
友と友が互いを深く思いあう”
その情を読んだものだと
食が身体の滋養ならば
言葉は心の滋養
憶測や噂やネットの情報だけで
中傷する言葉を吐き続けるのって
幸せな気持ちではないと思うのに
心の滋養になるような言葉を
紡いでいけたらなと
心に想う物語でもあります~☆