冬(2015年1月の読み聞かせ)
華やかで流れるような線が美しい
瀬川康男さんの“”じゅうにしものがたり”
なぜ、ネズミが一番になったのか
走ることが遅いネズミが
動物たちを乗り換えていく様子は
とても、スピード感があります~
冬と言えば“雪”
雪の結晶を観たことがないという
二人の女子生徒に
“この絵本がぴったり”と言って読み始めました~
雪の結晶の真ん中は
花粉だったり、チリだったり、色々ですが
それがなければ結晶はできないのです
結晶が何故6角形になるのか
同じものがひとつとしてないのは何故か
美しい写真とともに説明されています~
世界で始めて人工雪を作るのに成功したのは
北海道大学で、雪の結晶の研究を続けていた
中谷宇吉郎博士でした~
このエッセイからは
過酷な気象条件のなかで行われた
研究の様子を知ることができます。
表題にもなっている“雪は天からの手紙”は
雪の研究に一生を捧げた博士が残した
結晶のように美しい言葉です
その中谷博士が雪の研究を始めたのは
農業の傍ら、その一生を
雪の結晶の撮影に捧げたベントレーが
初めて出版した結晶の写真集を見たからでした
富安陽子さんと飯野和好さんが創り出したゆきおんなは
ちょっぴり可愛くて、情の深い
季節と共に生きる
親しみの沸くゆきおんな
富安さんの文章はすべらかに
歌を歌うように
ゆきおんなの言葉を紡いでいきます~