“月”の読み聞かせ(2014年11月の読み聞かせ) | XIAHSTAR

“月”の読み聞かせ(2014年11月の読み聞かせ)


記事をUPしてませんでしたが

“読み聞かせ”は毎月続けています~^^




2014年、昨年の11月は

タイトルに“月”という言葉が入っている絵本

絵本の画に“月“が印象的に描かれているものなど

“月”にまつわる絵本を読みました。




 「月はどうしてできたか」(グリム童話から 評論社)





 真っ暗な国に住む4人の兄弟が、明るい国から

その国を明るく照らしている、木に吊るされている

“月”と呼ばれているものをこっそりと持ち帰ります。

 その日から真っ暗だった国は明るくなり、

人々は喜びに沸きました。

 

 兄弟はやがて老いていき、

それぞれが4分の1づつ月を切り取り

墓の中に持っていきました。


 地上は暗くなり、死人たちの住む地下は

兄弟が持ってきた月で明るくなって飲めや歌えの大騒ぎ。

それを憂えた神様は、軍隊を連れて地下に行き

騒ぎの元となった月を空高く上げてしましました。


そのときから月は空に輝いているというお話です。


 地上が4分の1づつ暗くなっていき

反対に地下が4分の1づつ明るくなっていいく様子にも

引き込まれます。

  同じ物語にバロル舎の絵本もあります。

こちらは、物語が舞台の上で進行していくような感覚で

絵柄もシュール。細かい部分の不思議な画も楽しいです。


高学年にはこちらを読み聞かせても良いと思います。








 「魔女ひとり」  ローラ・ルーク





 月が輝く晩、出かけた魔女は

ノラ猫、ゴブリン、ドラキュラ、ミイラ等々友人たちから

とっておきの物をもらいます。


空っぽの鍋に、もらってきた物を次々入れて

ぐつぐつぐつぐつ煮込みます。


出来上がったシチューをみんなで食べようと

魔女は招待状を出しました。




 ノラ猫、ゴブリン、ドラキュラとだんだん数が増えていくので

数え歌のように、とてもリズミカルな文章になっていますが

声のトーンを落として静かに読むと雰囲気がでます。


 みんなで分けたシチュー、最後の一杯は・・・


 「さあ、どうぞ」という言葉と共に

最前列に座っていた女の子の目の前に

絵本を差し出すと、ちょっとどっきりです。





 「きみの町に星をみている猫はいないかい?」

 (えびなみつる)







 ある晩、星空を観察していた博士たち。

隕石が落ちたようだと池にやってくると

なんと、池には宇宙船が墜落していたのです。

しかも乗っていたのは、宇宙人ではなく猫たち。
 宇宙船が壊れて、二度と自分の星に戻れなくなった猫たちに

博士は言います。
  

  「この星で生きていくしかない・・・」と。
      

 そして、地球で暮らすようになった猫たちは

窓のそばで、屋根の上で、故郷を思いながら

今日も星を見ているのです。
 




 カップヌードルを食べる猫たち。

 博士の言葉に、頭を寄せ合い、話し合って

決心する猫たち。

 猫たちの心のうちが判らないような表情に

惹かれます。

 道端で猫にであったり、窓辺にいる猫を見かけたら

「あなたも宇宙からきたの?」と思わず声をかけたくなります。