本屋さんのダイアナ
今年のキーワードは
なんていっても“赤毛のアン”でした~
私が“赤毛のアン”を読んだのは
小学校低学年のとき~
家にあった全集の一冊に
当時の双璧“若草物語”と一緒に
収録されていたからです~
もっと年を重ねてから・・・
たとえば中学生の時に読んだら
アンに惹かれる部分も多かったと思いますが
小学生の私にはアンの世界は
どこか大人びていて
はまるというところまではいきませんでした~
それでも想像豊かなアンが名付ける
小道や森の名前、飲み物の名前などは
きらきらと目の前にあって現れてきました~
なぜアンにはまらなかったのか
アンの前に読んだ『若草物語』の方が
姉妹のいない私には
とても魅力的だったからかも~
私のお気に入りはジョーでした~
ということで~~
『ランチのアッコちゃん』以来
お気に入りの作家の
柚木麻子さんの作品です~
“本屋さん”と“ダイアナ”
この二つのワードが題名にあったら
読まずにはいられません~
“大穴”と書いて“ダイアナ”と読む名前を持つ
少女とその親友“彩子”の成長物語
“ダイアナ”が出てくるのですから
物語には『赤毛のアン』が
鍵として登場します~
少女たちが主人公であるけれど
この物語で一番凜として、清々しく
自分を貫き通して生きているのは
ダイアナの母親のティアラです~
物語はダイアナの親友
“彩子”のエピソードも並行して描かれますが
読むのに辛い・・・
有名私立大で実際に起こった
男子学生たちによる卑劣な行為を思い出し
もしかしたら柚木さんは
彩子の立ち直りの姿に
被害者の女子学生たちへの
応援の心を託したのかもしれないと思いました
そんな卑劣な男子学生たちの
対極にいるのが二人の幼馴染の武田君
武田君!
絶対に君の想いは報われる!!
そうでなきゃ^^v