秀吉の次を見据えていた三成(“軍師官兵衛”第43回「太閤の野望」)
“大義のない朝鮮出兵”
苦虫を潰したような
官兵衛の表情が続きます
疲弊する兵士たちの心
どれだけ無謀な戦いだったかは
大まかに描かれた半島の地図が
雄弁に語ってました~
現地の農民にお金を渡して道を聞くなんて
危険と隣あわせ
賭けのような戦いです
官兵衛が見つめたお椀
中身が殆どなく
兵糧の輸送も上手くいってない
そうした前線での綻びや苦戦を
上手く取り繕おうとする三成は
すでに秀吉でさえ騙し
コントロールし始めます
かつて
小説でもドラマでも
これほど悪く描かれた三成は
いなかったような気がします
私の大好きな大谷吉継は
今回の三成像の
どこに友情を持ち続けるのでしょう
三成の心の内は
これまでほとんど明かされていません
関ヶ原もきっと描かれるでしょうから
その辺で三成の想いも判るようになるのかな
天下人となって
精神的に少しづつ壊れゆく秀吉を
終始傍にいた三成が気づかないはずはない
豊臣家の官僚である三成が
自分の地位も含めて
豊臣家安泰を第一に考えたとき
三成の眼に秀吉はとても危うく映った気がします
ならば今なお秀吉をたてる官兵衛は邪魔
秀吉の茶々への仲立ちもしていた三成ならば
茶々が身ごもった秀吉の子供こそ大事
秀吉から茶々へシフトしていったのかも
しれないですね~
そして~~
官兵衛と長政の親子にも
ぎこちなさやわだかまりが
少しずつ消えてきたような気がします~
今回の公式サイトのインタビューは竹中直人さん~
“喜劇と悲劇の人 秀吉”
↓
http://www1.nhk.or.jp/kanbe/special/special_62.html