本を破ることは、人の心を破ること | XIAHSTAR

本を破ることは、人の心を破ること



本を焼く国は

いつか人を焼く



映画『図書館戦争』で

稲嶺指令はそう訴えました



映画の中で焼かれた本たちは

全て毀損本だったそうですが

それでも本が焼かれていくシーンには

胸が痛く、目を逸らしていました


使われていない書店

床にばらまかれた書籍

そのシーンに使われた本たちもまた

同じく毀損本でしたが、

映画のスタッフの方たちは

毀損本と判っていても踏むことができず

無理な姿勢で本と本の僅かな隙間を歩いていたため

腰を痛めたと話していました




都内のいくつかの公立図書館で

アンネ・フランクに関する書物だけが

破られるという事件がありました


破られた本をTV報道で見ましたが

何のためらいもなく破り捨てられた様子が

判るようなものでした


ナチスのユダヤ人迫害を逃れて

隠れ家に暮らす厳しい生活のなかで

絶望と諦めが襲う日があっても

ユーモアを忘れず、少女らしいときめきも持ちながら

日々を過ごしたアンネ・フランク


平和を繋ぐその思いを

強く後押ししてくれるアンネの生涯




本を破ることは

人の心を破ること



私たちの国で行われたことが残念です