花よりもなほ
次を知りたいのに
読み終えるのがもったいなくくて
ページを行きつ戻りつ読む
そんな本があります
とにかく
物語りの結末にたどり着きたくて
喉を潤すようにゴクゴクと飲んでしまう
そんな本があtります
この物語は前者
是枝監督の作品“花よりもなほ”の原作です。

本文にも出てきますが
“風さそふ花よりもなほ我はまた
春の名残をいかにとかやせん”
浅野匠頭長矩の辞世の句を託されたのは
一人主君の最後の姿を見届けることを許された
浅野家御側御用人児小姓頭片岡源五右衛門
NHK大河ドラマ“峠の群像”で
この約を演じた郷ひろみは
児小姓頭にふさわしい美さでした~
さて小説の舞台は
時は同じ元禄
父の仇を討つべく江戸へやってきた
松本藩主の剣術指南で剣術道場を開いている
青木家の長男宗左衛門
郷里で道場を継いだ弟と違って
剣の腕はからっきしな宗左
ふとしたことから住み始めた長屋での暮らしが
宗左衛門の武士としての生き方まで変えていきます
生きてこそまた美しく咲く花もある
血が繋がらなくとも親子として暮らしてきた父と子
これから親子になって行くのだろう血の繋がらない二人
“そして父になる”に繋がっていく
是枝監督の永遠のテーマかもしれない父と子の絆も
宗左の目を通して描かれていきます
赤穂浪士の討ち入りで沸いた江戸時代にあって
たとえこの物語がありえなかったとしても
明るい未来を感じるラストが好きです~
単行本に加筆・修正された文庫版の最後には
映画のキャスト・スタッフが掲載されていています~~
これも封切り時に観れなかった映画の一本
岡田准一主演“花よりもなほ”
スタンバイしてます~~~