横道世之介
舞台は1980年代の東京
学生たちが交わす議論は
70年代のようにも思うのだけど
冒頭の新宿駅頭を行き交う人々や
映画のシーンにちりばめられた小道具ひとつひとつにも
時代を映すこだわりが感じられる作品
関わりのあった人々の心に
陽だまりのような
ほっこりとした思い出とともに存在している世之介
度肝を抜くポスターの意味も
ここにあるのかも~

正直で真っ直ぐで
人を疑うことを知らない世之介
人として大切な根っこを
きちんと持っている青年世之介を
高良健吾がナイーブに熱演
その世之介のガールフレンドとなるお嬢様を
吉高由里子が天真爛漫なキュートさを爆発させて好感~
どんな役を演じても
見る人に嫌味を感じさせない天性のものを持っているんですね~
“謎解きはディナーのあとで”なんかも彼女が良かったんじゃないかと
思ってしまうのは私だけ~?

共演陣も豪華
NHK朝のテレビ小説からも多数
“梅ちゃん先生”の池松壮亮
“おひさま”の伊藤歩
“カーネーション”の綾野剛
“純と愛”の朝倉あき

国村隼,余貴美子,きたろう,柄本佑,井浦新
演技力に定評のある
豪華絢爛の共演陣~
3時間近くの作品ですが
ちっとも長さを感じさせません
そして世之介の生は
私達の記憶にある
あの事件へとつながっていきます
鑑賞日;2013年3月15日