あの日から
あの日から変ったこと
あの日,本という本が崩れてきた自分の部屋で
父が決して寝なくなったこと
仙台の父が車の運転をやめたこと
仙台で飼っていたコーギーのハルが
天に召されたこと
仙台に帰ることが多くなったこと
仙台の父に一週間に5日は電話をしていること
今,父の中で
あの日はどう残っているのだろう
ガスのない生活が1ケ月続いた仙台市へ
新潟からのパイプラインが使われたとき
まるで輸血のようだと感じていた
動いている
時の只中にいて
変らない心が輸血のようにどくどくと
被災地へ流れ続けるようにと願います