砂漠でサーモン・フィッシング

原題は“SALMON FISHING IN THE YEMEN”
イギリスの作家ポール・トーディのベストセラー小説が原作
40万部売ったそうですが
日本でも“イエメンで鮭釣りを”の邦題で出版されています~
ユアン・マクレガーが主演ということで観に行きました~
公開2日目とあって,客席も結構埋まっていました~

雨が降らないと思っていたイエメンでしたが
国土は砂漠地帯だけでなく,
高地では気温が零下になることも知りました
実際に雨量のある地域では農業も行われてるんですね
ユアン・マクレガー扮する魚類学者
アルフレッド・ジョーンズ博士のもとに
イエメンで鮭を放流したいという
富豪シャイフ(アマール・ワケド)の意向を受けた
投資会社社員のハリエット(エミリー・ブラント)から
プロジェクト計画と実施の依頼メールが届きます~
砂漠に鮭を泳がせることができるのか
鮭に込めたシャイフの願いに共感したジョーンズ博士が
協力を申し出て,プロジェクトは動き出します
イギリスの鮭を持ち出すことに対する釣り団体の反対
プロジェクトを政治に利用しようと動く首相広報官を
クリスティン・スコット・トーマスが快演~
スコットランドの川で鮭釣りをする
シャイフとジョーンズ博士
自身の夢を語るシャイフの深い眼差しが素敵です
そしてこのシーンの景色が素晴らしい!!

イエメンの現地を疾走するジープの場面
シャイフの計画を理解しない武装集団の存在
シャイフの暗殺未遂事件など・・・
テロが存在する現在の状況と重なるシーンもありました・・・
ジョーンズ博士の奥さんと
ハリエットの恋人があまりに典型的に描かれ過ぎて
結末はこのふたりが少しかわいそう・・・
派遣されたアラブの戦地で
九死に一生を得たならば
そう考えても無理はない恋人を
考えかたが違うと別れてしまうのは
余りに自分のことしか考えていないのではないかと
それでも大人に去って行く恋人ロバート(トム・マイソン)
戦火に傷ついた恋人を癒してあけるのが
ハリエットにとっての新しいプロジェクトじゃないのかな~
このあたりは原作とは異なるようなので
後で読んでみたいです~
鑑賞日;2013年1月27日