ウェンブリーに咲いたなでしこ
3時半に起きて
夫とchammireと応援しました~
(下の娘は途中まで~)
先制されてからのなでしこは
むしろ落ち着いたように見え
ボールの支配率も多く
アメリカのゴールに果敢に攻め
ゲームで成長しているいつものなでしこらしく
最後まで攻めて守って
走り続けていました~
ハンドでは?という場面
もしも決まっていたら・・・という場面
惜しい場面はありましたが
両方のチームに拍手を送りたくなるプレー
あんなに涙を流す宮間選手を見たのも初めてでしたが
背負うものもそれだけ多かったに違いありません
(聞かれてもそんなことはないと普通に答えるでしょうけれど~)
本当に惜しかったけど
でもなぜか爽やかな後味が残っている
これぞなてしこジャパンというゲーム~
アメリカに対しても
W杯よりももっと近付いている
次を目指すなでしこが感じられました~
朝に集めた記事は
UP直前に停電で飛んでしまいましたので
新しい記事も入れて再UP~
なでしこ猛攻及ばず、初メダル「銀」…米3連覇
読売新聞
2012年8月10日(金)05:33
↓
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/sports/20120810-567-OYT1T00249.html
ロンドン五輪のサッカー女子は9日、決勝が行われ、日本女子代表(なでしこジャパン)は米国と対戦、大儀見のゴールで追いすがったが、1―2(前半0―1)で敗れ、初メダルは銀となった。
米国は3連覇。 試合開始。米国の青に対し、日本は赤のユニホーム。
米国は早速、長いボールを日本ゴール前に送る。 3分、モーガンが抜けだし左足シュート、これはGK福元の正面。
4分、日本は大野が前線にパスを送るが、これは川澄が追いつけず。 6分、米国はパスカットからすかさず縦パス。モーガンと熊谷が交錯して倒れるがファウルなし。
8分、米国が先制。ヒースの左クロスをモーガンが受けて更に左から折り返す。これをロイドが頭で押し込んだ。 12分、近賀が右サイドを走るが、宮間からのパスは合わず。
14分、米国は右サイドからクロス、ワンバックにわずかに合わず。 15分、日本は攻め込まれ、CKに。米国の右CKは沢が頭でクリア。
17分、沢のスルーパスに飛び出した川澄がシュート、こぼれたところを大儀見がシュートに行くがGKソロの飛び出しにあう。 18分、川澄の左クロスを大儀見がジャンプしてヘッド。GKが手ではじき、さらにゴールバーに阻まれる。
22分、ワンバックがスルーパスを送るが合わず。 24分、ボールを拾った大儀見が宮間に預け、前線へ。宮間がクロスを上げるが、これはクリアされる。さらに、宮間がクロス。これはGKソロがキャッチ。
25分、大野が倒されFKを得ると、宮間がゴール前に送るが壁に当たる。 26分の川澄の飛び出しはオフサイド。
28分、岩清水がクロスを頭でクリア。日本ゴールの左ポストに当たる。あわやオウンゴール。 30分、川澄の左クロスに大野がニアサイドで合わせようとしたが、米国に詰められる。
33分、大野が左サイドで粘ってクロス、これを攻め上がってきた宮間が左足でシュートするが、バーに当たる。 36分、川澄が左サイドからドリブルで切れ込み、シュートを放つが、これはうまくヒットせず。
38分、大儀見がゴール前でボールを落とし、走り込んだ大野が右足でシュートを放つが、ゴール右にわずかに外れる。 40分、大儀見がプレッシャーを受けてボールを奪われる。カウンターをくらうが、沢がボール奪取。
42分、ロイドのミドルシュートはGK福元がキャッチ。 44分、GK福元のパスが米国に渡り、シュートを浴びるが、ゴール上。日本は助かった。
後半開始。 47分、宮間の左からのFKに熊谷が頭から飛び込むが、GKソロがパンチング。
49分、モーガンの突破を熊谷と鮫島が防ぐ。 51分、モーガンが左クロス、GK福元がパンチングで防ぐ。
52分、川澄の左クロスに宮間が足で合わせるが、外れる。 54分、ロイドがドリブルから右足でミドルシュートを決める。米国2点目。
59分、阪口が下がり、田中(INAC神戸)が入った。 63分、大野が右から折り返し、沢が中央からシュート。これはいったんクリアされたが、沢が相手選手と競り合いながら必死に飛びつくと、ボールはゴール前に詰めていた大儀見の足元へ。大儀見が左足で蹴り込み、日本が1点を返した。
66分、大儀見のポストプレーから宮間が左足シュート。これは外れる。 68分、米国はFKから、シュートまで持ち込むが、GK福元が前に出て防ぐ。
72分の宮間のFKは米国選手がクリア。 74分、宮間のFKから、岩清水がシュートを放つが、ルペイルベが体を張って防ぐ。
75分、モーガンが中央に切れ込みシュート。大きく外れる。 77分、鮫島に代わり、岩渕(日テレ)が入った。
79分、日本の右CK。しかし、一転、カウンターを浴びる。モーガンの右クロスにランポーンが頭で合わせるが、これはゴール左にはずれる。 82分、ロイドの強烈なミドルシュートは外れる。
83分、岩渕がボールを奪い、そのまま右足シュート。しかし、GKソロがはじく。 85分、米国はFKからワンバックがヘッド。これはゴール左に外れる。
86分、大野に代わり、丸山(大阪高槻)がピッチへ。 90分、宮間のFKはゴール前にうまく入らず。
ロスタイムは2分。 日本は敗れた。
◇ 日本の先発メンバーは以下の通り。
▽GK 福元(岡山湯郷) ▽DF 近賀(INAC神戸)、岩清水(日テレ)、熊谷(フランクフルト)、鮫島(仙台)
▽MF 阪口(日テレ)、沢(INAC神戸)、宮間(岡山湯郷)、川澄(INAC神戸) ▽FW 大野(INAC神戸)、大儀見(ポツダム)
12/8/10 05:33
ゲキサカ
▼なでしこはアメリカに惜敗で金メダルならずも…初の銀メダル獲得
↓
[8.9 ロンドン五輪決勝 日本1-2アメリカ ロンドン]
ロンドン五輪で史上初の決勝進出を果たした日本女子代表(なでしこジャパン)は9日、ロンドンのウェンブリースタジアムでアメリカ女子代表と対戦し、1-2で敗れた。世界一に輝いた昨年の女子W杯決勝の再現となった決勝戦。日本は前半8分、後半9分と失点し、今大会初めて追う展開となると、後半18分にFW大儀見優季の3戦連発弾で1点を返したが、あと一歩及ばず。1-2の惜敗で、前人未到の世界大会連覇はならなかった。金メダル獲得とはならなかったが、史上初の銀メダルを獲得したなでしこジャパン。サッカーの聖地・ウェンブリーに詰めかけた8万203人の大観衆は両チームに惜しみない拍手を送っていた。 日本は2戦連発中のFW大儀見優季(旧姓・永里)のほか、MF宮間あや、MF澤穂希ら不動のイレブンが先発。
準々決勝・ブラジル戦(2-0)、準決勝・フランス戦(2-1)と同じベストメンバーで臨んだ。
アメリカは5戦連発中のFWワンバックと、準決勝・カナダ戦(4-3)で延長後半ロスタイムに劇的な決勝点を決めたFWモーガンの2トップ。ここまで5試合で14得点を量産している強力な攻撃陣が並んだ。
[スタメン&布陣はコチラ]
立ち上がりはシンプルに2トップを生かす攻撃でアメリカが日本を押し込んだ。前半3分、ワンバックが競ったこぼれ球をDF熊谷紗希がクリアミス。モーガンが素早く奪うと、熊谷をかわしてPA内に切れ込み、左足でシュートを狙った。同4分にもワンバックが左足ミドル。いずれもGKの正面を突き、難を逃れたが、同6分には宮間のパスミスからピンチを招くなど劣勢が続いた。 すると前半8分、アメリカが先制に成功する。
MFヒースが左サイドから折り返したボールをPA内左のモーガンがキープ。左足でゴール前にクロスボールを入れると、ファーサイドでキックモーションに入ったワンバックの手前にボランチのMFロイドが飛び込み、ヘディングで押し込んだ。いきなりの先制点。日本は今大会初めて追いかける展開となった。
なかなかパスがかみ合わず、攻撃の糸口をつかめずにいた日本だが、前半17分、右サイドから細かくつなぎ、澤からMF川澄奈穂美にスルーパスが通る。PA内左に抜け出した川澄は左足で狙ったが、ゴール前でDFランポーンがクリア。こぼれ球に大儀見が詰めるも、ゴールはならなかった。 直後の前半18分にもカウンターから川澄が左サイドを抜け出し、アーリークロス。しかし、大儀見のヘディングシュートはGKソロの手を弾いてクロスバーを直撃した。同26分にはPA左でFKを獲得。宮間のキックは壁に入っていたヒースの手に当たったように見えたが、主審はハンドの反則を取らなかった。
アメリカは前半28分、右SBのルペルベットがアーリークロスを送ると、DF岩清水梓が戻りながらクリアしたボールがポストを直撃。あわやオウンゴールという場面だった。逆に同33分には川澄の左クロスからFW大野忍がPA内でボールキープ。マイナスに戻したところに後方から走り込んだ宮間が左足で合わせたが、シュートはクロスバーに弾かれ、今度は惜しくも得点とならなかった。 必死の反撃を見せる日本だが、あと一歩のところで同点ゴールが遠い。前半37分、ゴール前のセカンドボールを大儀見が落とし、大野が右足を振り抜くが、わずかにゴール右へ外れた。
終盤は再びアメリカの攻勢。前半42分、ロイドがドリブルで中央突破を仕掛け、MF阪口夢穂、さらには澤をかわしてミドルシュートを狙う。同44分にはGK福元美穂からDF鮫島彩へのパスがミスとなり、ワンバックがカット。MFボックスのミドルシュートはゴール上に外れたが、ヒヤリとする場面だった。前半終了のホイッスルが鳴ると、佐々木則夫監督はピッチ内に入って福元、鮫島に激しくゲキを飛ばしていた。 1点ビハインドのまま折り返した後半の立ち上がりは日本の時間が続き、何度もアメリカ陣内に攻め込んだ。しかし、最後のところでパスが合わず、アメリカの粘り強いディフェンスもあり、跳ね返され続けた。すると、アメリカはカウンターから追加点を狙い、少ないチャンスを生かす。後半9分、ロイドが中央をドリブルで駆け上がり、PA手前から右足を一閃。ゴール左隅に突き刺し、2-0とリードを広げた。
2点ビハインドとなった日本は後半14分、阪口に代えてMF田中明日菜を投入し、最初のカードを切る。すると同18分、なでしこが執念で1点を返した。宮間からの絶妙なスルーパスに大野が抜け出し、マイナスのクロス。澤のシュートは一度はDFランポーンに止められたが、クリアが弱くなり、澤が詰めると、ゴール前にこぼれたボールを大儀見が押し込んだ。 大儀見の3戦連発となるゴールで1点差に追い上げた日本は勢い付き、一気に同点ゴールを目指す。後半32分には鮫島に代えてFW岩渕真奈を投入。岩渕は中盤の左サイドに入り、川澄が左SBに下がる攻撃的布陣にシフトした。アメリカは後半35分、CBのDFビューラーが負傷交代するアクシデント。たたみかけたい日本はどう38分、岩渕が最終ラインにプレッシャーをかけ、DFランポーンからボールを奪う。そのままPA内に持ち込み、右足を振り抜いたが、惜しくもGKソロの好セーブに阻まれた。
日本は後半41分、大野に代えてFW丸山桂里奈を投入し、最後のカードを切った。あと1点。必死の反撃を見せるなでしこだったが、アメリカの堅い守備をあと一歩のところでこじ開けられなかった。ロスタイム2分でも追いつくことはできず、1-2で敗れた。アメリカは五輪3連覇。3大会連続4度目の金メダル獲得となった。
(取材・文 西山紘平)
大儀見優季「準備してきたことをすべて出し切れた」=サッカー日本女子代表
スポーツナビ 8月10日(金)9時33分配信
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120810-00000018-spnavi-socc
サッカー日本女子代表は9日、英国のウェンブリー・スタジアムでロンドン五輪の決勝となる米国女子代表戦に臨み、1-2で敗れた。米国に2点をリードされた日本は、63分に大儀見優季のゴールで1点差に迫ったが、金メダル獲得にはあと一歩及ばなかった。
以下は、試合後の大儀見(1.FFCトリビューネ・ポツダム/ドイツ)のコメント。「涙は出ませんでしたね。(力を出し切ったから?)それもありますし、この大会に挑むにあたって自分自身が準備してきたことをすべて出し切れたから。また、素直にゲームを楽しめたし、結果どうこうっていうよりもすっきりして終わることができた。やっていてすごく楽しかった。
あれだけ早く先制点が入ると、取ったチームがメンタル的にちょっとキツイかなと、しんどい時間帯が来るかなと、そういうことを含めて相手との駆け引きが面白かった。相手DFがすごい必死になっているのを感じたし、こういう世界大会で米国をああやって本気にさせたところまでは来てるのかなと感じた。(去年のW杯決勝と比較して)精神的に成長してる部分が大きかった。失点してもチームとして慌てなかったし、成長っていうのも感じられた。(銀メダルはうれしい?)うれしいか、悔しいかと言ったらうれしいです。
(大会を通じて3ゴールという結果について)まだまだ取れるチャンスもあったし、いままでにない得点シーンとかも出てきた。でも、もっともっといろんな得点シーンを増やしていきたいなと感じた大会だったし、まだまだ自分が成長できるなと感じた大会だった」
なでしこジャパンvsアメリカ 試合後の選手コメント
ゲキサカ 8月10日(金)9時34分配信
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120810-01105155-gekisaka-socc
[8.9 ロンドン五輪決勝 日本1-2アメリカ ロンドン]
ロンドン五輪で史上初の決勝進出を果たした日本女子代表(なでしこジャパン)は9日、ロンドンのウェンブリースタジアムでアメリカ女子代表と対戦し、1-2で敗れた。世界一に輝いた昨年の女子W杯決勝の再現となった決勝戦。日本は前半8分、後半9分と失点し、今大会初めて追う展開となると、後半18分にFW大儀見優季の3戦連発弾で1点を返したが、あと一歩及ばず。1-2の惜敗で、前人未到の世界大会連覇はならなかった。金メダル獲得とはならなかったが、史上初の銀メダルを獲得したなでしこジャパン。サッカーの聖地・ウェンブリーに詰めかけた8万203人の大観衆は両チームに惜しみない拍手を送っていた。
以下、試合後の選手コメント
●MF宮間あや
「ここまで来れたことに、スタッフはじめ自分の仲間に感謝している。ありがとうの一言しかないです」
―0-2になってもあきらめなかった。
「サッカーの試合は最後まで何が起こるか分からないし、最後までだれもあきらめていなかった。一つでも決まっていれば違った展開になっていたと思う」
―先制されたあとにチャンスがあっただけに悔やまれる?
「もう終わったことなので」
―ハーフタイムの指示は?
「監督に聞いてください」
―宮間選手自身はどう考えて後半に臨んだ?
「試合自体は支配されている感じではなかったので、2失点目をしないように、1点取れるように心がけていた」
―自分のプレーはやり切れた?
「いい、悪いは人が決めることでもないし、自分が決めることでもない。だれが決めることでもないと思う」
―試合後の涙は?
「試合に負けたら悔しいと思うので」
―キャプテンとしてのプレッシャーは?
「特にないです」
―銀メダルの意味は?
「分かりません」
―うれしいより悔しい?
「自分たちができることはすべてやったと思うので、みんなで取った銀メダルだと思う」
●MF澤穂希
「日本代表に入って、ずっと五輪でのメダルを目標に掲げてやってきた。一番輝く色の金メダルを取れなかったのは残念だけど、最高の舞台で、最高の仲間と、最高の相手と戦えてよかった。佐々木監督はじめ、たくさんのスタッフとここに立てたことに感謝したい」
―0-2になっても最後まであきらめなかった。
「2点取られて、チームメイトにも『まずは1点』と声をかけた。最後まであきらめずにみんな戦っていたし、自分自身点を取りにいった。残念ながらゴールネットを揺らすことはできなかったけど、チーム全員が2点を取り返したい気持ちでプレーしていたと思う」
―表彰式で銀メダルをずっと見ていたが?
「ずっと目指していたのは金メダルだけど、銀メダルも素晴らしい成績だったと思う」
―1点返して行けると思った?
「行けるというか、2点目を取られるまでは日本のペースだったし、最後までみんなあきらめずに戦ったと思う」
―銀メダルの価値は?
「銀メダルでも今までにない成績ですし、意味のあることだったと思います」
●DF岩清水梓
「やるだけやったし、後悔とかはないけど、結構いいサッカーできたことが余計に悔しい」
―立ち上がりの失点が悔やまれる?
「前半8分の失点はケアしていたところだったので。DF陣としてはミスを犯したので、それも悔やまれる」
―2トップへの対策は?
「あのスピードと高さ、パワーに対して、いいポジションを取ることを意識した」
―モーガンのカウンターを警戒していた?
「スピードに対して自分たちがいい準備をできるか。準備はしたし、シュートは打たれたけど、点は取られてないので」
―集大成の一戦にすべてを出せた?
「出せたと思う。最後は日本のペースで試合ができた。去年のW杯はしのいでしのいで、アメリカばっかり攻めていた。今度は内容でも勝ちたいと話してきて、結果は付いてこなかったけど、内容はW杯よりよかったかなと思える。ボールを保持する時間があったので、攻撃は最大の防御じゃないけど、それで守備の回数が減った部分もあったと思う」
―決勝で最高の試合ができた要因は?
「前の選手も自信を持ってボールを受けていたし、後ろから見ていて頼もしく思えた。アメリカの守備を左右に動かしているのが後ろから見ていて分かったし、みんなが自信を持ってやれたことがよかったと思う」
●FW大儀見優季
―試合後、泣いている宮間選手を励ましていたが?
「(宮間)あやはこの大会、いろんなものを背負いながら戦っていて、いろんな思いがあったと思う。プレーだったり言動を見ていて、そういう風に感じることは多々あった。本当はいつもどおりやってほしかったという思いもあったけど、そうなってしまうのはあやのいいところでもあるので。最後まであやの姿を見守ることができたのはうれしかった」
―決勝を楽しめた?
「楽しめました。試合の流れや相手を感じながらやるのが楽しみだし、得点は相手との駆け引き。やっていて楽しかった」
―ゴールシーンはよく詰めていた。
「あそこにはいます(笑)」
―決勝トーナメントに入って3戦連発だったが?
「ここまで来るのに遠回りしながらもやってきたことが結果的によかったと思う。自分を信じてやってきたからだし、結果は自分自身で出さないといけない。試行錯誤しながら歩んできたプロセスが財産になった」
―3ゴールという結果については?
「まだまだ取れるチャンスもあったけど、今までにない得点シーンもあった。もっと得点パターンを増やしたいし、まだまだ成長できると感じた大会だった」
●DF熊谷紗希
「1年前のW杯とは大会に臨む段階で違った中で、チャレンジャーの気持ちは忘れなかったし、チャレンジできた部分もあった。手応えもあったけど、あと一歩及ばなかった。まだまだ足りないのかなと思う」
―銀メダルの感想は?
「今は悔しい。でも、ドイツのシーズンはすぐ始まるし、ここで終わりじゃない。この悔しさを次のステージにつなげていきたい」
―ドイツでの経験が生きた?
「自信を持って体を当てる部分や1対1の対応にはドイツでやった成果も出たと思う」
―2失点目は?
「カウンター気味になって、(阪口)夢穂さんがプレッシャーをかけてくれている中で、左にワンバックがいて気になった部分もあった。あの選手(ロイド)はあのシュートを持っているのは分かっていたので、自分が出るべきだったのかなと思う」
―2トップに対しては?
「あの2人の関係は警戒していた。モーガンにボールが入った場面もあったけど、決定的な場面はそんなになかったと思うし、DF4枚で守れたのかなと思う」
●FW岩渕真奈
「勝ちたかった。自分のところで決めていればまた違っていたと思う。決めたかったし、角度的にはあそこしかなくて、コースが甘かった」
―表彰式でもあまり笑顔がなかったが?
「悔しかったし、私が決めていればと思うと、申し訳なかった。すごくいいチームだったし、金メダルを取りたかった。次の大会もあるけど、このメンバーでやるのは最後。みんな明るくしてくれていたけど、悔しかった」
―銀メダルの重さは?
「W杯のメダルより重いです。金より良いと書いて銀だとみんなで話していたので、このとき銀で良かったと思えるように、この経験を生かして、次は金メダルを取れるようにしたい」
なでしこ、金メダルの夢散る=諦めない闘い、4年後へ―五輪〔五輪・ハイライト〕
(時事通信)2012/8/10 9:55
↓
http://london.yahoo.co.jp/news/detail/20120810-00000073-jij_olympic
一番輝くメダルまで、もう一歩届かなかった。だが、W杯王者として恥じないプレーだった。サッカーの聖地ウェンブリー競技場に集まった8万人の観客に、なでしこジャパンが力を存分に見せた。銀メダルは、その証しだった。
世界ランキング1位の米国を相手に、今大会初めて先制を許した。前半8分。左サイドから中央へ走り込んできたロイドに頭で決められた。この失点で日本のスイッチが入る。沢が絶妙のスルーパスを送り、川澄が左サイドを駆け上がって、大儀見が粘ってシュート。日本らしいパスサッカーでゴールに再三迫った。
しかし米国のGKソロが好セーブを連発し、前半はゴールをこじ開けられなかった。後半9分には阪口が中盤でロイドに振り切られ、強烈なミドルシュートで追加点を許す。センターバックの熊谷は「シュートのある選手ということは分かっていた。自分が出るべきだった」と悔やんだ。
後半18分、沢のシュートのはね返りを大儀見が流し込んだ。1年前ドイツでの決勝で起こした「奇跡」の序章かとの期待も。しかし、長い残り時間で追い付くことはできなかった。川澄は「W杯より試合を支配している時間が長かった。1年前より成長している」。互角に戦い抜いた半面、ドイツの雪辱に燃えた相手をねじ伏せるほどの力は出せなかった。
試合前のミーティング。北京五輪の指揮を含めて就任4年半の佐々木監督は、選手に対して「きょうは総仕上げ」と伝えたという。「選手も独自に集まっていた。士気は十分に高まっていた」と指揮官。選手の自主性を尊重してきた名将が、チームの成長を誇った。
試合後、宮間主将は顔をくしゃくしゃにして涙が止まらず、立ち上がることができなかった。「最後まで諦めなかったし、一つでも決まっていたらまた違った」。届きそうで届かなかった金メダルへの悔しさ。思いは4年後のリオデジャネイロへと引き継がれる。
(時事)