2012年3月の読み聞かせ“想い出”
2012年3月
今年度最後の読み聞かせのテーマは
“想い出”
担当学年は1年生でした~
1冊目は
ふるさとをまもる小さなこまいぬのお話
“ふるさとを まもるものは
わたしのほかに いない”
ねこよりもちいさなこまいぬの心にある
確固たる自負心が響きます~
どんなことも
だれのことも
どんなできごとも
ぜんぶおぼえているこまいぬ
こどもたちがむらをはなれ
こまいぬをわすれたとしても
こまいぬはみんなのことをおぼえている
だれのこともわすれない
力強く優しいこまいぬの言葉
ふるさとのこまいぬに
村人達はまもられているのです
こまいぬは漢字では“狛犬”、“高麗犬”と書きます~
中国文化の影響ともいわれ
高麗経由で伝わったとも言われているそうです~
この絵本の舞台は中国
日本のこまいぬの元祖です
作者は絵画と散文詩の両方で
その名を知られているというキム・シオン
訳は詩人の長田弘です
2冊目は
弱いもの、小さな命に
優しい眼差しを向けた韓国の作家クォン・ジョンセンの
最後の絵本“キジのかあさん”
迫り来る山火事の炎
身を挺してこどもたちを守ったかあさん鳥
真っ黒くやけこげたかあさん鳥
かあさん鳥がかわりはてたすがたになっても
骨がくだけこなごなにくだけても
かあさん鳥のところに集まって眠るこどもたち
かあさんのぬくもりを思い出しながら
やがてこども達は成長して~
今年もこどもたちに
中国や韓国の絵本も紹介していこうと思ってます~