はやぶさ 遙かなる帰還 | XIAHSTAR

はやぶさ 遙かなる帰還

20世紀フォックス,東映,松竹と3社で競作となったはやぶさ


公開2作目となるのが東映が制作した本作品です~











映画館の予告で流れた“日本の男は,あきらめない。”という宣伝文句に
さまざまな場所での“なでしこ”に対抗していたのでしょうか・・・・・







第1作目では“はやぶさ”に言葉を喋らせたと聞いて
それはいくらなんでもと思いました

この作品では
はやぶさのシステムエラーは
ミクロの決死圏のようにはやぶさの本体に侵入するという手法で
難しいプログラムやシステムラインを判り易く説明しています~

そしてはやぶさに関わってくるエピソードも
町工場の娘がはやぶさ取材の新聞記者という設定は
出来過ぎですが

町工場とはやぶさの関係
このように最初の部品はイメージだけの図面で
そこから型を試作品という形に仕上げていくことは
知らなかったことでした


広報担当役の藤竜也は潤滑油らしく飄々として
科学者と藤竜也さんは結びつかなかったのですが
枯れた感もいいですね~

渡辺謙は緻密で独走的で
プロジェクトをその統率力で引っ張っていく科学者を
魅力的に演じています

交信の途絶え位置が判らなくなったはやぶさに
『○○の条件を満たしていなければ電波を弱めよ』というコマンドを
送り続けるという1ビット通信を
雪の深い山頂の巨大パラボロアンテナ施設で黙々とやり続ける
技師の長嶋一茂が
このはやぶさ計画に携わった人々を体現しています
セリフが少ないけれど
印象に残る演技です


音楽は辻井伸行

宇宙の壮大さにも似た
大きな世界を奏でています~☆








鑑賞日:2012年2月12日