最近は物忘れが加速していますが、病気休暇中に時々書いていた手帳を頼りに書いています
今日は初発乳がんの発覚と治療について


※発覚
 2017年5月、職場の乳がん子宮頚がん検診(マンモグラフィと視触診)を受けました
結果は右側乳房石灰化ありでした

 2017年6月、自宅近くの総合病院で精密検査を受けました
(そこは約1年半前に次女を出産した病院で、家から徒歩20分という近さです。当時(確か)地域がん診療連携拠点病院で、万が一、結果が悪性で治療することになっても、安心かなと思いました)
精密検査当日は視触診とマンモグラフィ検査、超音波検査を行い、その結果、右側は何もないが左側に影が見られ、後日針生検とCT、MRIを撮りました

 2017年8月21日、左乳癌と診断され、同病院で手術していただくことになりました
主治医は女性で優しい雰囲気の先生で、乳腺外科医はお一人でした
 超音波で見た腫瘍の大きさは約18×17×10㎜と小さめでしたが、リンパ節にも影がありました
術前抗がん剤は行いませんでした

 2017年9月14日 左乳房全摘術、センチネルリンパ節生検を行いました


※病理診断結果(10/16)
 ・組織型 浸潤性小葉癌
 ・リンパ節転移 有(20/20)
 ・ホルモン受容体 有(ER、PgRとも50%)
 ・HER2 陰性
 ・組織学的悪性度(癌の顔つき) 3
 ・切除断端(腫瘍をとりきれているか) ±
 ・脈管侵襲(リンパ、血管への侵入) +
 ・増殖マーカー(Ki-67) 57%
 病期(ステージ) ⅢC
自覚症状がない中見つけていただいた癌でしたし、術前の超音波検査でも20㎜以内で、ステージⅡあたりかなと思っていたので、想像していたより進んでいて動揺しました

※治療
 目的 再発予防
 2018年10月25日~ 抗がん剤FEC(5FU、エピルビシン、シクロホォスファミド)
 2018年1月31日~ 抗がん剤ドセタキセル
(それぞれ3週間ごと4クール)
 2018年5月16日~6月27日 左鎖骨上窩、左胸壁放射線治療
(1回2Gy 総線量60Gy(30回))

 特に辛かったのは、化学療法(抗がん剤)でした
 最初のFECは吐き気がきつく、吐き気止めで対処しますが、辛かったので記憶に残っています
倦怠感が常にあり、よく便秘にもなりました
骨髄抑制のため治療日の翌々日に白血球数を上げる注射を打ちますが、時々発熱がありました
生理も止まり、3週間後くらいから脱毛が始まりました。髪をベリーショートにしましたが、お風呂の度にたくさんの髪が抜けるの見るのは辛かったです
すべて剃ってしまおうとも考えましたが、残り数%の量になっても抜けずに頑張っている毛に、愛着を感じていました

 ドセタキセルは、吐き気よりも倦怠感や発熱、手足症候群が強く出ました
全身筋肉痛のような痛みが時々あり、足の裏と手のひらが霜焼けのように真っ赤になって、痛みとしびれで調理器具を持てなくなったり、かかとをつけて歩けずサポーターをつけたり、モコモコの靴下をはいたりしていました
手足の爪は黒く変色して筋ができ、真ん中あたりから浮き上がって剥がれました。この頃は手足の保湿をとにかく続けていました
副作用が辛かったため、2回目から減薬になりました
症状が軽い日もありますが、同時に出ると近所へ買い物に行くのも辛く、ネットスーパーにとても助けられました
病休中は時間を短縮して保育園に通園していましたが、身体が辛くイライラして、子どもたちにきつく当たっては、自己嫌悪に陥る日々でした

 放射線治療は、患部の浮腫みとひりひりした痛みがあった程度で、皮膚は黒く色素沈着したものの炎症もなく、体調も問題なく治療を終えました
 同時に始まったホルモン治療(タモキシフェンの服用)は、服用期間10年で、頭の回転が鈍って忘れやすくなったり、精神的に不安定になるなどの更年期症状と、時々ホットフラッシュで汗が吹き出す程度でした

 術後1年の検査をクリアしてからは、通院は3か月に一度となり、血液検査でホルモン値が上がっていないことを確認して、タモキシフェンを処方してもらいました
血液検査はいつも診察後で、その日のうちに結果は出ず、3か月後の通院日に前回の結果を知らされていました
検査結果が悪かったときは(ホルモンの数値や腫瘍マーカーの上昇など)、その時点で連絡をもらえるということでした


※子どもへの説明について
 入院するとき、長女は3歳8か月、次女は1歳9か月でしたが、病気のことを伝えました
当時は病気を受け入れるので精一杯で、再建のことは考えられず、脱毛など見た目の変化も避けられませんでした
胸に悪い病気ができて、とらないと死んでしまうかもしれないからとるけれど、この病気は人にうつったりはしないこと、病気は必ず治るから心配はいらないよ、と話しました
長女は当時から悲しんだりせず、いつも明るく応援してくれています
次女は姉に比べて身体が小さく心も繊細で、新しい環境になかなか入れず泣き虫で心配していましたが、最近はだいぶ心が強くなってきたと思います
私も頑張りますニコ