使い古した愛「使い古された言葉ってのは、それ以外に気持ちを伝える言葉がないからなんだよな。だから俺は先人達に倣って、これからもいっぱいいっぱい言うよ」 ユチョンはそう言って僕を抱き締め、耳元でそっと囁いた。 「愛してる、ジュンス」 使い古された愛の言葉は、新しい命を吹き込まれて、僕のすべてを満たした。 甘い恋人、お願いだから、その言葉を擦り切れるほど使い古して。