「もう引き返せない」
君に抱かれた夜。
心の葛藤は更に深くなった。
「一緒に世界を見よう」
君がそう言って、僕の手を取った日からずっと魅かれていた。
「自分の心には嘘はつけないな」
どんなに葛藤を抱えても、世間に嘘をついたとしても、君と結ばれることを望んだのは僕。
そう、僕は容易く嘘をつく。
「君への想いが溢れてるのに」
そしらぬ顔で微笑んで見せる。
誰も知らない僕達の秘密は、二人だけの物。
僕らは世間を欺く、
「共犯者」