「これからよろしくな」
「うん、こちらこそ」
すぐに友達になった。
「ねえ、今日もゲームしようよ」
「いいよ。でも手加減してくれよ」
ゲームが大好きな君の対戦相手に選ばれることに誇りすら感じていた。
「ねえ、ユチョンってモテるよね」
「いや、そんなことないよ」
今まで言われて嬉しかった言葉が、君の口から出ると胸が苦しくなった。
「ねえ」
「んー」
君を見つめるためだけに、意味もないのに話し掛けた。
「それでね、僕ね・・・」
「うんうん」
話の内容なんて何も頭に入って来ない。
ただただ、君が楽しそうに話すのが嬉しくて、相槌を打ち続けた。
「あはははは、ユチョンったら」
「本当にジュンスが好きなんだって」
冗談に紛れて告白するのが癖になり、本当の気持ちを伝えるのが怖かった。
君との関係が壊れるのが怖かった。
悩んで悩んで、逃げようとして、自暴自棄になり、そして言った。
「俺、ジュンスが好きだ」
「そんなの知ってるよ。僕もユチョンが好きだもの」
また冗談に取られたかと思ったけど、ただ笑顔を張り付かせた俺に真顔の君が言う。
そうだね。
そう誓ったね。
だから、こうしよう。
「この手を離さない」
君の心を俺の心と重ね合わせよう。
ずっと。









