それが悪いか chapter15 | infection  ~YooSu~

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YooSuが大好き!なじゅんじゅんのブログです。腐の気があるので気をつけて。

「今すぐ私のブログ見て!」

 

 

しずくが電話にでるやいなや、逼迫した声が訴えた。

 

 

「ハルハル?」

 

 

「そう、久しぶり。元気?」

 

 

「あっ、うん。真夏も居るよ。二人で春を愛する会の支部会開いてたの」

 

 

「あら、いいわね。羨ましい。今度私も混ぜてよ」

 

 

「ハルハルなら大歓迎よ。いつがいい?」

 

 

「そうねえ、やっぱり週末かなって、こんなこと話してる場合じゃないって!早くブログ見て!」

 

 

「あっ、ごめん。ブログを見ればいいのね?」

 

 

「じゃあ、切るから。見たら電話して」

 

 

「ちょっと待って。今、真夏が開いてくれて・・・」

 

 

会話から何かを察した真夏が、すかさずハルハルのブログを開いてくれた。

真夏の指先が画面をスクロールする。

と、すぐに指先はピタッと止まり、しずくも真夏も固まった。

二人で食い入るようそれを見つめ、かなりの時間が経ってからしずくも真夏も大きな吐息を吐いた。

しずくは震える手を何とか制御してスマホを握り直した。

 

 

「ハルハル・・・これ」

 

 

声も震える。

 

 

「うん」

 

 

「こんなことって・・・」

 

 

「だよね」

 

 

ハルハルのすべてを理解しているような声に、しずくの口から堪えていたものが嗚咽になって溢れた。

 

 

 

続く