「今日も可愛いね、ジュンス」
「あっ、ありがと・・・あっ!」
突然手を取られて、体が硬直した。
ドライブデートに誘われたのは今朝。
急に仕事がオフになって、一日スケジュールが空いた。
普段なら家に籠ってゲーム三昧だけど、ユチョンに誘われて断る術を知らなかった。
「どこか行きたいところある?」
僕の手を離し、再び運転に集中するユチョンが前を向いたまま聞いた。
どこかなんて、どこでもいい。
だって、僕は、
「ユチョンと一緒だったらどこでもいい」
心の声が素直に表に出た。
自分でも思いがけない言葉に、チラッとユチョンの横顔を盗み見ると、目尻は下がり、口角は上がり、これ以上緩みようがないほど、顔が緩んでいた。
「俺も。ジュンスと一緒だったらどこでもいいよ」
ユチョンもチラッと横目で僕を見る。
二人の視線が絡み合って、どちらからともなく微笑んだ。
「じゃあ、郊外の静かなところにでも行こう」
仕事柄いつも人に見られるから、オフの日ぐらいは誰の目も気にしたくない。
僕はこくんと頷いた。
「二人っきりになれるところにね」
そう言ったユチョンがごくんと唾を飲むと、喉仏が大きく動いた。
皆様、お待たせ致しました。
PC復活しました(≧▽≦)←ケーブルが外れてただけ