「儚く光るんだよ」
小さな体で恋する気持ちを告げる蛍を見つけてそう言ったね。
俺達もそうだった。
いや、俺がそうだった。
「君への想いを止められず、見つめていた」
なかなか言葉には出せないのに、
「恋の炎は燃え盛っていた」
君が時折見せる表情に、儚い希望を抱いて、
「どうか、俺と同じ気持ちでありますように」
いつも祈っていたよ。
それは乱舞する蛍のように、どんな闇夜でもはっきりと見える光だった。
俺の心を支える一筋の光だった。
そして今も、
「君に恋焦がれているよ」
蛍のように君への想いを光らせて、俺は歌う。
恋することの不思議さを。
*恋蛍(こいぼたる)=恋している、恋焦がれる気持ちを蛍の気持ちに例えた言葉。
ユンジェに恋するじゅんじゅんも恋蛍。




