消えゆく世界 ~10~ | infection  ~YooSu~

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YooSuが大好き!なじゅんじゅんのブログです。腐の気があるので気をつけて。

あれから、僕の日課はユチョンを探すことになった。

目覚めてから眠るまで、ユチョンの姿を追い求める。

ユチョンが見えないと、自分でも可笑しくなるほど不安になる。

 

 

「ユチョン、ユチョン」

 

 

「ここだよ、ジュンス」

 

 

屈んで靴紐を結び直していたユチョンが、解けたままの靴紐を引きずりながら僕の方へ歩いてくる。

 

 

「ごめん、ちょっと物陰になって見えなかったね」

 

 

目の前まで来ると、ポンっと僕の頭に手を乗せて謝った。

 

 

「ごめん、不安で・・・」

 

 

「ジュンス、消えないから」

 

 

「うん、でも見えないと不安で・・・」

 

 

「ジュンス、いつも側に居るよ」

 

 

「うん・・・あの・・・」

 

 

ユチョンを見て、言い淀む。

馬鹿みたいだと思うけど、不安で不安でどうしようもない。

 

 

「何?」

 

 

優しく微笑むユチョンに後押しされるように、僕は周りを見回して、誰も居ないことを確認して言った。

 

 

「今夜、一緒に寝て」

 

 

 

続く・・・