「さっ、座って」
彼は強引に僕を部屋に引っ張り込むと、ソファーに座らせた。
「ねえ、何か飲む?」
「いや・・・」
「そう?遠慮しなくていいよ。僕達の仲じゃないか」
僕達の仲?
仲ってどういう意味?
「僕達お互い理解しあってるじゃないか。他のメンバーももちろん仲良しだけど、何て言うか、こう特別っていうか」
「と、特別?」
「そう、特別。出会うべくして出会ったっていうか、とにかく特別なんだ。なっ」
そう言って隣に腰を下ろすと、僕の肩に手を置いた。
ドキッと胸が鳴る。
僕にとって彼は特別な存在だ。
でも、彼から自分が特別だと言われるとは思わなかった。
思えば通じる。
歌手になりたくて、この世界を目指した時と同じように、望みが叶えられようとしているのかも知れない。
「そっ、そうだね。特別だ」
「だよね。僕もずっとそう思ってたんだ。ああ、良かった。じゃあ、はい」
「えっ?」
彼はにこやかに、僕の目の前にゲームのコントローラーを差し出した。
続く・・・・・
秘儀、肩透かしー(≧▽≦)←
期待させるだけさせて、おーケツを差し出さないなんて・・・
楽しー(≧▽≦)←悶々とさせるの好き