「やだ、止めて」
「手加減しないって言っただろう」
「だめ。あっ、そこ」
「こうか」
「あー!」
「参ったか」
「まっ、まだ、大丈夫。あっ、だめ、ユチョン、そこはだめ。お願い、許して」
「許さない、ほら、これでどうだ」
「あっ、あっ、やめっ、ああっ!」
「もう降参か?」
「まだ・・・だもん」
「ううっ、ジュンス、ゾクゾクするよ。じゃあ、今度はこれだ」
「あっ、それは強すぎるよ」
「強い?これが?」
「あっ、だめだめ、そこは弱いの」
「自分で弱点を教えてくれてありがとう。ほら、お礼だ」
「あー!だめー!」
ユチョンが指にぐっと力を込めて押すと、ジュンスの体が一瞬強張り、へなへなと力が抜けた。
「ゲームオーバー」
ニコッと笑ったユチョンが、コントローラーを投げ出した。
「約束だよ、ジュンス。今からが本当のゲームだ」
「あっ、あれは、ゲームしたくてつい言っただけだから」
「だーめ、俺がこんなちゃちなゲームで満足すると思う?」
ユチョンはジュンスに迫ると、その上にのし掛かった。
「あっ、だめ、だめ、あっ、んっ」
画面には朝方までGame Overの文字がむなしく並んでいた。
Fin.
overとは、物事がこれ以上続かないこと。
ユスの恋愛はゲームじゃないからoverしないけどね(・∀・)