壮絶な眺めだ。
僕の両足の間に頭が見える。
いつまで経っても慣れない光景だが、そこからじわじわとはい上ってくる感覚をくれるこの行為を、僕の方から排除するつもりはない。
「あっ」
「気持ちいい?」
思わず漏れた声に、ユチョンが顔を上げた。
コクコクと頷いて、続けるように促すと、ユチョンは満足そうに微笑んだ。
再開された感覚に、ほっとするように深い息を吐いた。
何でこんなに僕の体が分かるんだろう。
他の人にやってもらったことが無いから断言は出来ないけれど、ユチョンほどしっくりくる相手はいないと思う。
僕がして欲しい時に、絶妙なタイミングで誘ってくれる。
この感覚を知って断れる人がいるなら、教えて欲しい。
それくらいユチョンは上手だ。
「ジュンスはここだよね」
ユチョンの大きな手と繊細な指の動きが、僕の気持ちいいところを巧みに攻める。
「ああっ、そこ」
体を貫くような感覚に、のけ反った。
「やっぱり、ここだね」
「あっ、ああっ、そこ、ユチョン、そこ」
我を忘れてユチョンが与えてくれる感覚を求める。
強くそこを擦られ、目を閉じ眉を寄せ、大きな声を上げた。
「ああっ!いいっ!もっと!」
「いいなぁ、ジュンス」
突然頭の上から声が降ってきた。
目を閉じていても、声の主は分かる。
「ジェジュンはユノにやって貰えばいいじゃん」
「うーん、ユノは直ぐに、あっちに持っていっちゃうからさぁ」
「さあさあさあ、ジェジュン、遠慮せずに部屋に行こう。俺がしっかりやってあげるから」
「部屋?だめだめ、リビングでやって、あっ、ユノ」
ジェジュンは軽々と持ち上げられ、部屋に連れ去られた。
多分しばらくは部屋から出て来られないだろう。
「ジュンス、俺達も部屋に行く?」
「うん」
マッサージは終わり。
これからは、大人の時間。
Fin.
いいなぁ、ジュンス。
じゅんじゅんも大人な肩凝りなんだけど(-_-)←PC前での寝落ち肩凝り