「贅沢な悩みだと分かっているんです。でも、嫉妬心と言うか、独占欲は日増しに強くなる一方なんです」
いつもは冷静なイメージの強い彼らのリーダーが、情けなさそうに眉毛を下げた。
その眉毛の下の瞳からは、今にも涙が転げ落ちそうだ。
人一倍しっかりしている彼も、恋の前にはなすすべもない。
「誰でもそうだし、むしろそうじゃないないなんて恋と呼べますか?」
問い掛けに、彼は瞠目して納得したように頷いた。
「そう・・・そうですよね。いや、人の事なら分かるんですが、自分の事となるとどうも・・・」
ばつが悪そうに頭を掻く。
恋は端から見ていると馬鹿げて見えることがある。
冷静さに欠け、計算が働かない。
だからこそ、恋は病と言われるのだ。
ただひとつ、常の病と違うのは、皆率先して罹患したがると言うことだ。
「何事も当事者ほどには分からないものです。恋と言っても、千差万別。皆それぞれ悩みを抱えて、もがいてもがいて。苦しいけれど、それでも何とかとどまるのです。ひとえに相手を想う気持ちゆえにです。恋って、でも、いいものですよ。それがあるだけで、頑張れたりするものです。あなたや彼が頑張れるのも恋しているからだと思いますよ」
『ワタクシもそうだから』
Jは心の中で呟いた。
To be continued.....
じゅんじゅんはね・・・
肥えてるの(-_-)←食べ過ぎ