真白い封筒が夜目にも眩しく輝いている。
庭の大樹の祠の中、Jは満足感に微笑んだ。
占いにはその望みを叶える力が備わっている訳ではないと思う。
だが、迷いを軽くすることは出来る。
当たるも八卦、当たらぬも八卦と言われるからこそ、Jはマイナスの要因に触れないようにしていた。
J自身が思い描く未来を、助言として与えた。
悪いことも言うのが、本物の占いなのかも知れない。
でも・・・。
封筒を見つめ、大切そうに胸に当てると、祠から出た。
今夜は明るい。
満月でもあり、庭の木々にも満遍なくその光が注がれ、息を飲むほどに美しい。
俗世間から切り離されたような光景に、ふっと息を吐くと、胸に当てた封筒を天に捧げた。
「ワタクシ、プロではありませんし」
ひとりごちるJを、月が穏やかに照らした。
To be continued.....
Jって・・・
一体何者(-_-)←考えてねーのかよ