占い師J ~30~ | infection  ~YooSu~

infection  ~YooSu~

YooSuが大好き!なじゅんじゅんのブログです。腐の気があるので気をつけて。

真白い封筒が夜目にも眩しく輝いている。

庭の大樹の祠の中、Jは満足感に微笑んだ。

占いにはその望みを叶える力が備わっている訳ではないと思う。

だが、迷いを軽くすることは出来る。

当たるも八卦、当たらぬも八卦と言われるからこそ、Jはマイナスの要因に触れないようにしていた。

J自身が思い描く未来を、助言として与えた。

悪いことも言うのが、本物の占いなのかも知れない。

でも・・・。

封筒を見つめ、大切そうに胸に当てると、祠から出た。

今夜は明るい。

満月でもあり、庭の木々にも満遍なくその光が注がれ、息を飲むほどに美しい。

俗世間から切り離されたような光景に、ふっと息を吐くと、胸に当てた封筒を天に捧げた。



「ワタクシ、プロではありませんし」



ひとりごちるJを、月が穏やかに照らした。




To be continued.....



Jって・・・


一体何者(-_-)←考えてねーのかよ