占い師J ~20~ | infection  ~YooSu~

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YooSuが大好き!なじゅんじゅんのブログです。腐の気があるので気をつけて。

明らかに彼の態度が変わった。

どこかに出掛けて戻ってきたと思ったら、



「今夜、話がある」



と、深刻な顔で言われ、了解したと伝える頷きを返すと、少しほっとしたように、廊下を足早に立ち去った。

それから、廊下の一番奥にあるピアノ室に入ったまま、出てこない。



「ご飯の時間なんだけど」



料理上手な兄が、腕を奮ってくれた夕食がテーブルに並んでも、微かなピアノの音が断続的に聞こえるだけで、一向にピアノ室から出てくる気配は無い。

今までも作曲に夢中になって、ピアノ室に籠ることはあったけれど、途中で必ず息抜きと称して、お茶を飲みに来たり、雑談をしに来たりしてた。

でも今日は、なるべく誰とも顔を合わさないようにしているかのようだ。

話って何だろう。

まさか、この前、小さな僕が、我慢出来ずに炸裂したことについてだろうか。

僕の仄かな恋心に気付いて、そんな気はないからと釘を刺すつもりなのかも知れない。

彼にとって、僕は友達で家族だ。

それ以上でも、それ以下でもない。

だから今のうちに、友達や家族としての節度を持つようにと、やんわりとこの気持ちを拒否されるのかも知れない。



「どうした、そんなに辛かったか?」



じわっと目尻に涙の滲んだ僕を見て、料理上手な兄が心配そうに顔を覗く。



「うん、少し」



辛いものが苦手な僕を気遣ってくれた言葉に乗っかって、泣き笑いのまま涙を拭った。




To be continued.....



お待たせ致しました。

やっと続きを書きました。


ちっとも進んでいませんけど(T_T)←いつもだけどな